子供が中3で不登校になってしまい受験や進路のことを考えだしたときに普通の公立や私立高校は難しいとなってしまいました。

それで通信制高校をいくつか探し始めました。その中で人気、有名なところで「中央高等学院」というのを知ったのでその時調べたことのメモを残しておきます。

中央高等学院は通信制高校ではない

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中央高等学院は「中央国際高等学校」の指定サポート校となっています。という記述を見つけました。

あれ?という事はここは高校ではない・・ので高卒の資格が貰えないという事では?

ここで気付きました。中央高等学院はサポート校といって通信制高校とセットになっている塾のような存在の学校だったのです。

サポート校の存在意義について調べましたがまだわかっていません。通信制高校だけで単位が取得できれば高卒の資格が得られるので、サポート校に行かなくてもいいという子もいますから。

おそらくどうにも不安がある子や有名大学進学を目指す子が入るのが中央国際高等学校と併せて中央高等学院に入るのだろうと想像します。

これを「ダブル在籍」と呼んでいます。毎年900人が卒業しているのでかなり大きな学校ですね。

色々見て回りましたが高等学「院」とついてるのはサポート校だと認識すればOKです。

ということで、

中央国際高等学校(通信制高校)
中央高等学院(サポート校)

とも合わせて調べていきました。それぞれ区別しながら混在しないように確認してください。

中央高等学院のメリットと意義

通信制高校である中央国際高等学校で単位を取りさえすれば高卒の資格が貰えるのに、あえてサポート校(中央高等学院)に入る意味について推測してみました。

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他の通信制高校の説明会に参加したり、キャンパスを見たりしてみると次のような生徒がいることがわかりました。

●授業を受けない
●スクーリングに来ない
●レポートの提出が遅れている

このような子が出てくると通信制なので留年こそないものの、3年間での卒業が出来なくなります。その結果として途中で退学する事になるわけです。

サポート校はこのような生徒の支援で、1人1人に対して受けれなかった授業の補講、レポートの提出の支援などを行う事で卒業を後押ししてくれるものとなっているのです。

中央高等学院のキャンバス

中央高等学院は吉祥寺本校・池袋・渋谷・横浜・千葉・名古屋にキャンパスがあります。

各キャンパスの通いやすいところに登校する形になります。地方在住の方は難しいですね。都市部に住んでる方は通いやすいでしょう。

中央国際高等学校の本校は千葉県の外房(太平洋にほどちかい)御宿町というところにあります。高卒に必要なスクーリングはこの本校で3泊4日の合宿のような形で行われます。

用意されているコースについて

中央高等学院では「通信制サポートコース」というのが用意されています。

通信制高校とサポート校のダブル通学はないとのこと。

(ですが、中央国際高等学校でのスクーリングは必須なので、完全にダブル通学が無いという訳ではないですね。)

週1日登校からで通学スタイルを選ぶ事ができます。学校に通って友達を作ってみようかな、登校する行為を通じて社会に慣れたい、自分を変えたいと思ったら週1ではなく増やしていけばよいのでしょう。

他にも多数のコースが用意されていました。中学を卒業して通信制高校に通う目的なのでうちの子供にはあまり関係ないと思って深くは調べていません。

・高卒認定試験コース
・社会人コース
・大学入試コース
・ライフサポートコース
・中学生コース
・中央アートアカデミー高等部
・介護福祉就職コース

部活の存在

うちの子は高校生活に「部活」をやりたいという願望があります。

部活は音楽系を望んでいますが、これは将来的に音楽の仕事に就けるなら少しでも高校でも音楽に触れておきたいという思いがあったからです。

それで通信制高校の中から吹奏楽や軽音部のような部活があるところはないかと探していたら中央高等学院にたどり着いたというわけです。

ホームページを見ると、学校生活ブログのほうで「ギター部」「写真部」「バスケ部」「野球部」「陸上部」「軽音部」などの紹介がありました。

他の通信制高校と比較して在校生が多いように思います。これだけの部活が活発なのはあまり見られない光景だと思います。

行事へ参加しなきゃいけないの?

子供が嫌いなみんなでやる行事です。中央高等学院では行事はなさそうです。高卒のためのサポートを優先という形だと思います。

しかし通信制高校のほうの行事には参加しないといけません。

終始業式、修学旅行、職業体験、林間学校、七夕まつり、バーベキュー、映画鑑賞,etc などがあるようです。これのいずれかに参加して単位を取っていくようになります。

退学する子、退学率

親として気になる部分だと思いますが、通う事が出来なくなって途中で止めちゃう子はどれぐらいいるのかなと思いました。

けど、さすがに具体的な数字は出ていませんね。中央高等学院に入った生徒は3年間で99%卒業と書いてあったのでほとんどの生徒が卒業出来ているという事になります。

中学校で不登校だった子が高校卒業できる、これは大きなメリットですね。

中央高等学院を卒業した後の進路

卒業後の進路として国立大学、私立大学、短期大学、専門学校が列記されていました。

埼玉大、千葉大、筑波大、横浜国立大、明治、青山、中央、早稲田なども見られます。

進路決定率についてですが全校舎、全生徒が進路決定しているとのこと。ということは100%!

理由はこのサポート校に通う事で1人1人に担任つくからです。通信制高校のみに通うスタイルだと進路決定率は良くても90%とかなので、サポート校のメリットは進路にありそうだと言えます。

どれぐらいの割合で大学進学するのか、あるいは就職しているのか、そういったデータは見つける事ができませんでした。

ただ国立大学や有名私立大に入学してる子もいるので進学に関するサポートは厚みがあるのだろうと思います。

中央高等学院に入学するには

中央高等学院への入学についてですが、サポート校なので受験等はなく誰でも入学できます。

中学生は4月入学
高校生の転入・編入は随時行っている様子です。

気になる中央高等学院の学費

ホームページ上では確認できず。資料請求を行ってパンフレットを取り寄せればよいでしょう。

WEB上の口コミや評判を見ていくと年間75万円(入学金、授業料、etc)がかかるようでした。年度によって異なるかもしれませんので最新情報は資料請求を。

サポート校で75万円は他校と比較して高めの印象ですが立地や担任の数、進路決定率の高さを考えれば妥当なお値段かと思います。

これに加えて中央国際高等学校への学費もプラスになるのでかなりゆとりがある家庭の子が通う学校のように思います。

ちなみに中央国際高等学校の学費は入学金5万円+授業料21万6000円+教育運営費3万円+入学検定料1万円=30万6000円です。

通信制高校+サポート校の合計の学費が初年度で105万6000円といったところでしょうか。私立高校と同じぐらいになりますね。