子供が中学生で不登校になりパニックになりながら色々と調べてきました。

誰に、どこに相談したらよいのか、カウンセリングを受けさせるのは効果があるのか、医療機関はどうか。当時は混乱してあれこれ子供を連れていきましたがここでまとめて整理します。

子供が不登校になってしまった方は以下の記事をご確認いただき、自分や子供の環境に近いところを訪ねてみてください。(全ての自治体に同じサービスがあるとは限らないので)

全体的な概要

全体的な流れ、概要を図にしました。詳細は後述します。

不登校の相談窓口、無料でできるのは誰に、どこに?

子供が不登校になったら誰かに相談して解決の糸口を探すことになると思いますが、まずは身近なところから無料でできるところを探していきましょう。

まずは学校に相談

欠席気味や不登校の問題が出てきた場合は、まずは学校に相談が必要です。教室に入れないのであれば居場所となる自習室、相談の場を設けてもらえたり、カウンセラーをつけてもらうことが期待できます。また人間関係や授業の形などにも配慮をしてもらえることも多いです。ストレスとなっている要因を改善していくことで学校へ行きたくないという思いを軽減させることができますから、学校に相談するということは非常に大切と言えるでしょう。不登校は充電期間と称してこれを放っておくのが一番良くありませんから、心を休めるために様子を見ることも大切ですが、常に前向きにアクションをとっていくことを心がけましょう。

自治体のホームページを見てみよう

今は基本的にどこの自治体でも支援を行っています。教育支援のページをチェックすればどのようなサポートを受けられるのか簡単にチェックできますから、まずは確認してみてください。カウンセラーによるカウンセリングや学習指導など様々な支援があるので、こういったものを上手く利用して不登校の悩みに役立てていってください。

担任から公的な支援教室や相談室を教えてもらう

どうしても学校に通うことが困難というのであれば、学校以外の教室への通学を提案してもらうことも可能です。学校に通えず悩む子を専門にサポートしてくれる公的機関も多く、こういった場所を紹介してもらうこともできます。担任に相談をすればこの点についてはどういったところがあるのか案内をしてもらえますし、学校を欠席する問題も必要な手続きをしてくれます。支援機関では学習指導やカウンセリングの他、学校復帰のサポートもしてもらえるので、不登校においてはかなり心強い存在となってくれるでしょう。

ひきこもり地域支援センター

自治体が行っている不登校支援の1つで、本人はもちろん家族の都合に合わせて地域の保健、医療、教育機関が協力し合いサポートをしてくれます。不登校の中でもひきこもりの問題は家族だけで解決するのは困難で、電話や訪問面談など様々な形で支援をしてもらえます。ひきこもりに悩む人同士が集まり、それぞれが思いや悩みを話し合ったり、一緒に様々な体験をできる場を設けていることも多いです。

自治体の教育センター

各自治体においては不登校の生徒のための教育センターを設けていることも多く、メンタル面での悩み相談や学習指導などを行っています。本在籍校の教室の代わりに通うことができ、ここで一定の出席や学習をすることで出席扱いを受けられることも多いです。指導員は元教員が多く、実際の学校、教室のように勉強に打ち込むことができます。学校に行きたいけれど一歩が踏み出せないといった生徒にとって助けとなってくれる場所です。

私の子供はここで最寄りの学習支援教室を紹介してもらい通いました。中学の出席扱いになるので助かりました

有料だけどフリースクールも検討を

学校に行きたい気持ちはあるけれど人間関係などの理由から元の場に戻るのは難しいといったタイプの不登校の場合、フリースクールを利用するのも1つの方法です。個人やNPO法人が経営するもので、学校に通えず悩む生徒の他、引きこもり、軽度の発達障害など様々な事情を抱えている生徒を受け入れてくれます。

費用は結構かかりますが少人数で個人個人にあった密なサポートをしてくれるため、人との触れ合いや社会性などを学んでいくことも可能です。傷ついた心を癒すことができ、学校復帰と自立を目指していくことができます。有料ではあるものの、子供にとっては先に進めず立ち止まってしまうことがストレス、不安を招く大きな要因となるので、こういったフリースクールを利用して一歩を踏み出すことは自信を取り戻すきっかけにもなるでしょう。学校に変わる学びの場、居場所として、頼りになる存在です。

例えば家庭教師で有名なトライのフリースクールがあります。

スクールカウンセラーにはどんな相談が出来る?その効果は?

子供の不登校改善のために色々調べていく中でスクールカウンセラーという存在に気づきました。これについて確認しました。

スクールカウンセラーとは

学校現場において臨床心理の知見に基づいて生徒と向き合い、教員と共にサポートを行う専門スタッフのことです。平成7年から国が公立校への導入をはじめ、現在半数以上の学校に配置されています。臨床心理士や精神科医、児童生徒の臨床心理に関して一定以上の知識と経験を有した人が務めます。学校内で教員とは異なった立場から生徒に向き合うことで、心理的要因のケアを行っていきます。

子供が通ってた公立中学校には無かったので相談はできませんでしたが。

どこで相談できるのか

スクールカウンセラーが設置されている学校では、専用の相談室が設けられています。カウンセラーはここで待機、不登校傾向の生徒などが登校してきた場合に談話や学習、給食などに付き添います。悩みがある場合にいつでも相談することができるので、相談室へ足を運べば対応してもらうことが可能です。また学校へ行くことができないという場合、電話で相談することもできますし、手紙でやりとりをすることも可能です。柔軟な対応をしてくれるため、不登校でもカウンセラーを利用することはできます。

どんな相談ができるのか

スクールカウンセラーへの相談ですが、基本的にどのようなことを相談しても大丈夫です。友人関係や成績の悩みはもちろん、家庭問題や先生への不満、眠れない、情緒や成長など、これはダメということは無く様々な話を聞いてもらうことができます。考え方や捉え方についてアドバイスを受けることもできれば、ただ話を聞いてもらうことも可能です。一人で抱え悩み込まず心の拠り所となってもらえるので、頼もしい相談役となってもらえます。

不登校は本当に改善するのか

スクールカウンセラーの力によって、全ての不登校を解決できるということはありません。深刻な人間関係や情緒、性格の問題、家庭問題などは短期間で解決できるとは限らないからです。しかしスクールカウンセラーに相談することで少なくとも一人で悩むことは無くなり、自分を知ってくれる存在がいるという安心感を得ることができます。悩みを話すことで今後どうしたらよいか様々な意見、選択肢を示してもらうことができますから、孤独感からの解放、殻に閉じこもることを防ぎ、これから進む先を見つめていくことができるようになることは間違いありません。悩みを受け入れてくれる貴重な存在であるため、上手に利用していくべきでしょう。生徒はもちろん保護者の相談にものってくれますから、子育てに関する悩みを家庭のみで抱える必要もありません。

不登校にカウンセリングは有効?支援センターを調べてみた

不登校の子供に対してカウンセリングを受けさせて進展を図ることも可能です。以下調べてみた機関をメモしています。

カウンセリングで不登校が解決するか?

カウンセリングを受けることによって、抱えている悩みや心のストレスを軽減することができます。不登校においては一人で悩みを抱えることが大きな問題となるので、それを共有してくれる存在がいてくれることは非常に大きく、これによって不登校解決の糸口に繋がることも珍しくありません。カウンセリングを受けることで意識が変わり、学校登校、教室復帰と段階を経て解決に向かっていくことも期待できます。

不登校のカウンセリングをする機関、どこにある?

うちの場合はセンター等はお金がかかるので利用せず医療機関のなかでも特に「子供のこころ相談医」がいる医院を探していきました。医者だとカウンセリングも兼ねて体調の検査もできるのでいいかなと思いました。

①不登校支援センター

一般社団法人 不登校支援センターがありました。
https://www.futoukou119.or.jp/

1回のカウンセリングに100分という時間を使ってじっくり向き合ってくれる支援センターです。マニュアル通りの機械的な質問ではなく会話の中での変化などを拾い、個人個人に臨機応変に対応をしてもらえるのが特徴です。13万件以上のカウンセリング実績を誇る日本最大規模の機関でもあります。札幌から福岡まで主要都市を中心に7つの支部があり、遠方で通えない、自宅から出られないといった問題についてはカウンセラーの訪問面談も行っています。

初回無料面談(50分)あるいは、6000円で100分の初回面談から始めることもできます。

②不登校カウンセリングセンター

http://www.futoukou.jp/

医療機関と連携した不登校解決のプロカウンセラーが対応してくれる機関で、医学・科学で実証された対面カウンセリングとコーチングを実施しています。医療機関や学校法人などとも提携し、専門性の高いカウンセリングを行っているのが特徴です。悩みを聞いて解決に尽力してくれることはもちろん、復学スケジュールなどを作成してもらうこともできます。テレビなどメディアでも紹介されることが多く、民間ながら知名度の高い機関です。東京、神奈川、大阪、愛知、福岡の4支部があり、遠方の場合スカイプを利用したウェブカウンセリングを行うこともできます。

メルマガや不登校克服プログラム(7,222円)が用意されています。料金は2回め以降の面接で9,240円(税別)

③医療機関でカウンセリングしてるところもある

学校のスクールカウンセラーや専門のカウンセリング機関の他、一般の心療内科でもカウンセリングを受けることは可能です。心療クリニックにおいて児童精神科を設けている場合には不登校の悩みについてもカウンセリングを受けることは可能ですから、こちらを利用するのも一つの方法です。中にはただのカウンセラーでは無く精神科医に相談に乗ってもらった方が信頼できる、安心して何でも話せるといったこともありますから、医療機関に頼るのも良いでしょう。不登校は情緒などの問題に限らず病気がらみといったこともあるので、こういった場合はお薬を出してもらうこともできます。

うちの子は医者に通いました。メンタル以外の部分で体調面も崩していたので血圧を測ったり検査ができて良かったと思っています。血圧の薬をもらい、自律神経の薬をもらい(このままいくとうつ病になるかもということで)、不登校に向き合っていきました。

まとめと利用の仕方

子供が不登校になった当初は右も左もわからずおりましたがまず担任に相談してから変わってきました。当時の担任はベテラン先生で子供と向き合ってくれる良い担任でした。

それと同時に自治体のホームページで不登校支援があるはずなので、それを見ること。また子供の体調も考えて1度は医者にいくことをおすすめします。精神科医か子供のこころ相談医を探してください。

また担任と自治体によって他の公的な教室を紹介してもらえるはずなので、そこも検討です。子供の様子をみながら登校が難しそうならそういう楽な教室から通うことを検討しましょう。

その間に子供の内面をよく見て子供とよく話し合ってどうすれば登校できるようになるか積極的になることも大事です。

それで子供の問題・課題を解決してあげるとか、子供に自信がついて余裕ができてくれば学校へ復帰できる足がかりになるはずです。

親が上手に立ち回らないといけないので大変ですが頑張りどころだと思います。