子供が中学生で不登校になり通信制高校に通うようになってからブログをスタートしましたが、
ついにこの時が来ました。
子供の高校の卒業式が行われ、高校生活は3年間で終えることが出来ました。
中学生の時の不登校の状況を考えたら卒業できるばかりか、大学進学までできたことにとても喜んでいます。
ということで最近の状況をレポートしたいと思います。
新型コロナの影響で通信制高校の卒業式は縮小
通信制高校なのにしっかりした卒業式があることにまずは驚きました(笑)
2月中に高校から案内の書類が届きまして。3月に生徒と親のみ参加ができる卒業式の形で執り行うとのこと。
もともとコロナの問題が大きくなる前から「卒業式は行きたくない」と言っていたウチの子ですが。コロナのリスクが大きくなってきたので、私としては「行かせたくない」と思っていました。
学校から来た書類には「欠席する場合は親から連絡を」と書かれていて。私が学校に電話をして卒業式は欠席することにしました。
卒業式は問題なく行われたそうです。
通信制高校での単位取得の状況
3年間で74単位取得すれば卒業に必要な条件を満たすことになります。
計画的に前倒し気味で単位を取得してきました。3年目の前期で70単位ぐらい取得済で、後期で残りの4単位を取得してピタリ。
学校に行くのは月1回程度で、レポートの提出と、試験はあるものの事前に去年の問題集とかが出るので合格しないわけがありません。
成績表ですがほとんど高得点です(笑)
こんな高校での成績なんて世間と比較したら意味があるとは思いませんが。
美術大学を受験した
本人には夢があるということで美術の予備校に通わせ大学を受験させました。
美大の受験の前にいわゆる「センター試験」があります。今年は最後のセンター試験ということです。来年から試験制度が変わるので多くの生徒が浪人せず、安全に今年中に大学に入れるように意識が変わった年でもあります。
さて、うちの子ですが、センター試験の自己採点をした結果、予想通りあまり良い点数ではありませんでした。
通信制高校の授業を頑張ってイイ成績を取ってたとしても、センター試験では歯が立ちません。国語200点中90点、英語200点中90点とか。それぐらい。
暗記モノや数学は受験対策をほとんどやってないのでダメ。
幸いなことに美術大学は実技があります。つまり絵の点数の方に重みづけがされているのです。センター試験の成績だけで合格してしまう人もいれば、センター試験がボロボロでも絵がよければ合格できる世界でもあるわけですね。
私大は「多摩美術大学」と「武蔵野美術大学」。そして国立の「東京藝術大学」を受験。
これが首都圏で美大生を目指す高校生のスタンダードのような感じになっているみたい。しらんけど。
しかも試験日程が結構大変。3校の試験日程はうまく被らないように設定されているのですが。受験に際して事前にホテルをとって宿泊させました。画材とか荷物も多いし大変でした。
予備校に通った成果か、いやいや本人の頑張りが実って合格しました。(どれにとは言いませんが)
通信制高校のおかげで大学に合格できた、とも言える
別にヨイショするわけではありませんが。
普通高校に3年間通って朝から夕方まで授業や学科をしてきた生徒が、美大に現役合格できない一方で。
(悪く言えば)通信制高校にはろくすっぽ通わず、毎日昼頃まで寝て、おなさけで赤点をとらずに単位をもらったウチの子が、現役で大学に合格できた、というのは通信制高校だからこその時間の使い方ができたから。とも思います。
普通の生徒が学校に行ってる間に、絵の勉強ができたわけだし。
金はかかったけどw
通信制高校には年間たぶん50万円ぐらい。予備校も年間50万円ぐらいかかってる気がします。なんて金のかかる子なんでしょう!
でも不登校だった子が、ここまで生き生きと変わってくれたのは喜びでしかありません。
通信制高校で友達はできなかった一方で
ところで当初の予想通り、通信制高校では1人も友達ができませんでした。
よく通信制高校のホームページを見ると友達ができるとか、輝いてる風に見えますけど、アレは一部のもともと素養のある子なのでしょう。
そもそもウチの子が通ったコースは通学がほとんど不要なコースでしたので。
同じ生徒が一堂に集まる「クラス」はあるものの、受講する授業はバラバラです。通学して授業を受ける場合もありますが、同じクラスの子はほとんど遭遇しないと言ってました。1個年上の先輩と同じ授業受ける場合もあるし。それが単位制です。
よって友達は1人もできませんでした。
その一方で、美術系の予備校に通わせたところ、そっちでは友達ができました。
同じ目標をもつ子供たちですから、趣味も似通ってる子供が多いみたいで。ゲーム、アニメ、ファッション、ビューティ、内向的には見えませんが、趣味があえば会話も弾むし。友達ができて、学生生活によりハリが出てきたいように見えます。
やはりこの年頃の子は友達がなによりも大事です。
親として友達をつくれる環境をつくってあげ、サポートすることが出来れば、あとは自動運転になると思います。行きたくない学校も、予備校も友達がいれば行けるようになる可能性が高いです。
通信制高校は普通の人生を取り戻す「可能性」の場所
通信制高校に入学した当初は色々と心配がありました。
・途中で辞めるかもしれないな
・行事は嫌いだから、そこで脱落するかもな
・通学が無いから朝起きれなくて、昼過ぎに起きてくる生活から抜け出せないかもな
・よしんば卒業できたとしても、その後が続かないかもな
杞憂。
我が子はやりきった。やりおおした。
中学卒業時点ではかなりビハインドな人生だと思いました。通信制高校を卒業しても世間の評価はまだまだ低く見られがちです。就職先を探すのも難しいでしょう。
けど大学に入ってしまえば高校がどこであろうと関係ありません。
普通高校に行ってたらこう上手くはいかなかったでしょう。ゆえに通信制高校は「可能性の場所」だなと思います。
ビハインドな人生を取り戻せました。
ということで今日の投稿は、通信制高校に通うブログとしての最後の日記投稿になるかなと思います。
3年間ありがとうございました。m(__)m
このブログを見て、通信制高校に対する見方が変わったり、子供の進路の1つとして考えてくれたり、子供の自信を取り戻したり、人生が前向きになるきっかけになれば幸いです。
子供の近況はここまで。
今後はお役立ち情報とかを投稿していく予定です。
新型コロナで大学がスタートしない
さて、大学に合格しましたが、新型コロナウイルスの猛威は4月からの大学にも影響しています。これは全国的な話にもなりますね。
とりあえず入学式は中止。オリエンテーションや授業の開始も4月に入ったのに未定です。
引っ越し?どうすんだろう。
授業がスタートしなければ何も始まらない。かといって今の危険な状態で子供を大学に通わせたくもない。大学からの賢明な判断を待つばかりです。