このページでは「通信制高校」を考え始めた中学生及びその親御さん向けにたくさんの情報を提供出来ればと思って記述しています。
私自身は子供が中3で不登校になってしまい普通の公立・私立高校に行けなくなってしまいました。そこで通信制高校について調べ始めたのです。
・どんな通信制高校を選べば良い?
・通信制高校から就職や大学への道は?
・通信制高校への入学と受験の仕方とは
・通信制高校の一覧
といった皆さんが疑問に思うような事、調べたことをまとめています。
あなたの子供に合った通信制高校の選び方
たくさんある通信制高校の中から理想的な1校を選ぶための基準をお伝えします。
生徒のニーズ、保護者のニーズを話し合って
通信制高校に通う子供たちの目的で多いのは「高等学校卒業の資格を取りたい」が最も多いです。2番めが「大学に進学したい」、3番目が「就職するため」という統計が出ています。
一方で親たちが期待するものは「コミュニケーション、社会的自立に必要な能力の向上」が最多です。
私も子供の様子を見ていると「このままでは社会に出られる大人になれないのでは…」と思う事があります。
嫌なことから逃げ出す、約束は守らない、自己主張が出来ない、基本的に疲れっぽく体調が悪い、人から逃げる傾向があるのです。
何かしら夢を見つけたり、技能を身につけて自信を増やしてほしいと考えています。
通信制高校を選ぶ際のポイント
親の願いと子供の目標は別なので出来れば両者が納得できる通信制高校を探したいところですね。
あなたが何を重視するか?なにの優先度が高いか?を考えてみよう。以下のポイントは重視する項目にあがりやすい事項です。
- 学費の安いところ
- 高卒の資格が目的、卒業率が高い高校
- 進学を目指したい、大学進学率がよいところ、進学コースがある高校
- 既にやりたい夢がある、専門コースがある高校、専門学校に行きやすい高校
- 多様な学習ニーズにきめ細やかに対応できる高校
- 社会性を育みたい、友達を作りたい、登校スタイルで授業がある高校
- 登校が難しい、自学自習、スマホやPC授業可のところ
- 部活やサークル活動を楽しみたい、普通に高校生活をエンジョイしたい
- バイトをしたい、登校日を自分で決めたい
- 生徒の悩みを聞いてくれるカウンセラーが配置されている高校
ざっと通信制高校を調べ上げてきた所、これらのニーズに対応できる高校を見つけることができました。
通信制高校の選び方、選ぶ手順
通信制高校を調べだすとあまり親しみのない言葉が出てきたりして大変です。全国に200もある高校から選ぶために次の流れを意識してみると良いと思います。
Step1.子供が高校を目指す目的は?
何のために高校に行くのかはっきりさせないと、途中で面倒くさくなってやーめた、なんてことになりかねないです。
親子で話し合いそれを紙に書いておくこと、親の希望も伝えることが重要です。
「あんた●●のために高校行くっていったよね!」と言う日が来るかもしれない。「自分の責任で自分で選んだ道だろ」と自覚させる必要があります。
私は高校は進学や就職を目指す基礎を学ぶ場所だと思っています。
なので高校の意義を自覚させるところからスタートでした。
音楽の道に進むなら話は別なんですけどね‥単なる趣味で高校を選ぶのはナンセンス、そこまで甘やかすつもりは無いのです。
Step2.とりあえずパンフレットを複数手に入れる
中学校の担任からでもWEBの一括資料請求でも良いのでパンフレットを多数手に入れましょう。
親があれこれ調べても子供が読まないと話が進まないです。
子供が通信高校を知ったきっかけは「親からのススメ」が多いので、親からパンフレットを渡してあげることが良いと思います。
それによって子供の希望が見えてくる場合もあります。
WEBでのパンフレット請求に便利なサービス「ズバット」を活用するとよいでしょう。
Step3.高校を3つか2つに絞ろう
高校がたくさんあって大変なので、絞り方を以下のように進めるとよいでしょう。
- 子供の希望を満たしているか
- 学校の校訓や教育方針に納得できるか
- 学習のスタイルはどうか。登校/自宅学習
- 登校したいなら自宅から通える範囲の高校を
- スクーリング(本校宿泊授業など)に行けるかどうか
学費のことはこの時点ではあまり考えない方が良いと思います。(保護者としては気になるけど‥支援金もありますし)
Step4.説明会や個別相談会に参加する
通信制高校では学校説明会や個別相談会を開催しているのでホームページからエントリーしましょう。
週末はもちろん、平日にも行われています。週末のほうが来客が多いです。
一通り説明を聞いたら気になる点を質問して確認しておきます。パンフレット等で確認できない次のような事項も確認しておくと良いと思います。
- 卒業率 入学者のどれぐらいがちゃんと卒業できるか
- 進路決定率 卒業後に大学・短大・就職へ進む生徒の割合
- 1学年の生徒数、1クラスの生徒数
- 行事への参加が必須か任意か(行事系が苦手なら)
- アルバイトの可否
- 校則(髪の毛の色、服装、ピアス、制服)
- 学費
Step5.1校に決める
高校を決めたら願書に記入して提出します。中学校の調査書も必要になるので担任の先生と連携して行います。生徒の顔写真も2,3枚必要になるので学校で撮るか、自分で撮るかしておきましょう。
通信制高校の入学選抜は基本的には書類審査と面接、作文です。
作文は高校で学びたいこと、何故この高校を志望するか、といった簡単なものです。
面接の練習もしておくと良いですね、うちの子は中学校で面接のロールプレイをしてもらいました。学校で指導があるはずです。
これが通信制高校の選び方となります。
親子でよく話し合って。でも自分の意思で行く学校を決めることが大切です。
就職に強い通信制高校とは
ここで言う「就職」とはパートやアルバイトの事ではなく正社員での就職のことです。
一般的には通信制高校卒業の子は就職が難しいと言われています。企業が採用に前向きではないからですね。
幾つかの通信制高校の進路を見ていると高校卒業と同時に就職する数も少なくはありません。卒業生の20~30%は就職に成功している高校もあります。
これは高校側に企業から求人のオファーが来ている事が関係していると思われます。
職員室に行った事がありますけど、企業のパンフレットが置かれていて生徒を募集していました。
オファーが多い高校はそれだけ優秀な生徒を就職させていて、企業としてもこの高校なら大丈夫だろうと思っているはずです。
高校に来てる募集で内定が貰えなければ、一般企業に就職活動するようになります。この就職活動は普通高校の生徒がライバルになるため難しくなっちゃいます。
そのため、最初から企業オファーが多い通信制高校を選べば就職しやすいと言えますね。
通信制高校からの大学進学を目指すには
通信制高校の授業は全日制の進学校と比較してぬるいです。
誰でもこなせる易しい内容ですし、中学で授業が受けられず勉強もしてこなかった生徒を対象としてるから当然です。
74単位の履修を目指し卒業することを大きな目標としており、進学希望者向けの授業とは程遠くなっちゃうのです。
勿論、どんな大学でもいいから入りたいというなら可能ですけど、公立や難関大学はかなり厳しくなります。
通信制高校から大学進学の前にすでに中学卒業の時点でまわりより遅れている状況だとしたら相当頑張らないといけません。
普通高校よりメリットなのは授業を選択できるという事ですね。受験に必要な科目に注力できるのはメリットと言えます。
大学進学のために科目の選択を積極的に
通信制高校の科目では「必修」と「選択」があります。
例えば「数I」は必修だけど、大学受験のセンター試験で必要な「数A」、「数B」、「数II」は選択となっていたりします。
国語も「国語総合」は必修、「現代文A」「現代文B」「古典A」「古典B」は選択。
大学進学を目指すなら入学時点でこれらを意図的に履修していく必要がある、ということです。
大学進学コースに入ろう
通信制高校には「進学コース」といって大学進学を目指す生徒のための特別なコースを用意している高校があります。(進学コースを用意している通信制高校はそう多くない)
・推薦入試可能な大学が多いところを選ぶこと
を行って高校を決めれば確率が上がるはずです。
特に、指定校推薦枠が多い高校を選ぶと、大学受験がしやすくなると思います。
当然ながら本人の努力は必要ですよ。周りにゆるい生徒が多いので全国模試を自主的に受けて自分がどのレベルにいるかチェックすることも重要です。
通信制高校から専門学校を考える
進路といっても就職、大学の他に専門学校の選択肢もあります。専門学校への進学に強い通信制高校もあるのです。
それは同じ運営母体が専門学校も運営しているようなケースです。学びたいジャンルの希望があれば高校に入学する時点から専門学校も見据えて決めるとよいでしょう。
例えば将来保育士を目指したい、美容師に興味がある、IT系に進みたい、といった意欲があればそういった専門学校を運営しているか周辺情報をチェックしてみると良いのです。
優先的に、学費も安く、入試免除等で専門学校に行ける高等学校もあります。
通信制高校一覧
広域通信制高校をピックアップしました。(大手と呼ばれている有名な所です)
通信制高校を目指す方のほとんどが以下の高校から選択していると思われます。
自宅の近くにあるか、希望の学習スタイルがあるか確認しましょう。ウィッツ青山学園高等学校というのもあったけど過去に不祥事が多かったので調べませんでした。
- クラーク記念国際高等学校
- N高等学校
- 飛鳥未来高等学校
- 第一学院高等学校
- ヒューマンキャンパス高等学校
- 鹿島学園高等学校
- あずさ第一高等学校
- 星槎国際高等学校
- 立志舎高等学校
- わせがく高等学校
- 勇志国際高等学校
- ルネサンス高等学校
- 屋久島おおぞら高等学校
通信制高校Q&A
ちょっとずつ随時更新中。