起立性調節障害の原因と取り組んだ治療

子供が朝起きれません。それなのに昼過ぎになると元気になり夜になると超元気になります。

そして翌朝になると目眩やフラつきの症状を訴えて学校に行きません。そして不登校になってしまいました。

起立性調節障害の症状と原因

一見すると「怠けてる」「寝坊の言い訳」「嘘つき」とも捉えられがちな症状ですが、中学生の親御さんは次のような症状を感じたら気をつけてほしいと思います。

  • 朝起きれない
    今まで朝7時には起きていたのに難しくなった。昼過ぎに起きて、一旦目がさめても身体が起き出すまで時間がかかる。
  • 横になってから起きれない
    昼間ちゃんと目が覚めていてソファでごろついてる所から起き上がろうとするとフラつく、急に立ち上がる事が難しい。

自分の子供にこのような状況がありました。

朝起きれないのはいわゆる低血圧の人にありがちな事かなーと思ってました。

また嫁さんが貧血ぎみ(鉄分不足)なので子供にも遺伝してるのかも、と思ってました。

ちなみに嫁さんは鉄分等の様々な栄養素が配合されているサプリメントを摂取するようになって2,3ヶ月で朝ちゃんと起きれるようになったので、子供にもサプリメントを摂取させようと思ったこともあります。

アスクドクターズで色々質問している中で「起立性調節障害」という単語に目が止まりました。

起立性調節障害の症状

起立性調節障害(ODと言うらしい)を調べてみると次のような事が書いてありました。
http://inphs-od.com/symptom/menu_01/

特に子供に起きやすい障害で、次のような症状があると起立性調節障害の疑いが出てきます。

  • 朝起きられない
  • 立ちくらみがする
  • ダルい、倦怠感がある
  • 食欲が無い
  • 立ってると気分が悪い
  • 失神
  • 動悸
  • 頭痛
  • 夜なかなか寝られない
  • 集中力が無い

・朝起きられない
全く意識がなく眠り続けているケースもありますし、目は覚めていても身体を起こす事ができない。
目は覚めたけどすぐ眠くなって動けない。起き上がるまで時間がかかる。

・立ちくらみがする
しゃがみから立ち上がった時にくらくらする事がある。とくに午前中にこの傾向がある。
お風呂から上がった際にもふらつく場合がある。

・ダルい、倦怠感がある
全身がダルい。とくに午前中にダルさがあり、午後になると治ってくる。夜はダルさを感じなくなる。

・食欲が無い
食欲が無い、減る、朝起きた直後の朝ごはんは食べられない、食べない傾向がある。

・立ってると気分が悪い
通学中などの電車内などで立っている時に気分が悪くなる。気分が悪すぎて失神する場合もあるほど。

・失神
気分が悪くなり目の前が見えにくくなる、動悸の自覚がある、目がちかちかするなどの前兆から気を失うことがある。

・動悸
胸がドキドキ、バクバクしてくる。階段を登った際になったり、起き上がった時に心臓が速くなることがある。

・頭痛
起立性調節障害の頭痛は頭のどの部分が痛いという事はなく全体にズキズキとした痛みがあったり、頭重感の場合も。特に朝目が覚めてからが一番強く、午前中の頭痛の辛さがあります。時間経過と共に楽になってきます。

・夜なかなか寝られない
夜なかなか寝付けないので布団に入ってもなかなか眠くならない。明け方まで目が冴えていたり少ない睡眠(断眠)を繰り返したりする。寝れないのでスマホをいじってしまうので画面の光を浴びてしまう。

・集中力が無い
やはり午前中ほど思考力が低下して集中が出来ない、午後になるほど頭が回るようになってくるが、勉強に身が入らない。

上記のような症状が起立性調節障害の可能性があります。中学生、高校生で多いのと女子がかかりやすい統計があります。

起立性調節障害の原因

起立性調節障害の大きな原因として「自律神経が弱っている」事が挙げられます。

その自律神経の弱りを引き起こす原因は様々な状況があります。

起立性調節障害は特に小中学生に多い症状ですが、思春期による体の発達が原因になる事が多いです。

またこの時期は多感な時期ですので、環境の変化、受験のストレス、勉強についていけない、友達との関係なども自律神経に影響してしまいます。

思春期、心理的ストレス

自律神経が弱る

血圧が低下なる

血行・血流が悪くなる

体全身へ栄養や酸素が行き届かなくなる

目眩、立ちくらみ、疲れやすい

横になってるとよくなってくる

昼過ぎになると元気になる

となってしまいます。うちの子はもともと血圧が低いようで、さらに症状が悪くなっていた気がします。

起立性調節障害の治療のために取り組んできたこと

3件病院を受診して周りましたが「起立性調節障害」だと名言はされませんでした。それに診断ガイドに書かれてるような起立性調節障害かどうかを検査する事もありませんでした。

小児科や子供が多いクリニックでもあまりこの病気に触れる機会が無いのか知られてないのかも、と思いましたけど、処方されたのは起立性調節障害治療に用いられる薬でした。

また心身症、軽めのうつ病、などと言われる事もありそれらの薬も処方されてました。いま思うとどう考えてもこの症状なのです。

起立性調節障害の治療薬

クリニックで処方された治療薬は毎日飲むようにしていました。

「ミドドリン」という薬がそれです。

歩いて下半身を鍛える

歩いて下半身を鍛えることで、足から戻る血流をアップさせようという取組です。

平日学校を休んでいるので昼頃起きてきて、周辺を散歩するようにしました。うつ病の状況もあったので日の光を浴びることも同時に行っていました。

朝日を浴びる

出来るだけ朝早起きしてカーテンを開けて日の光を入れるようにしました。

光の明るさで1万ルクスを2時間は浴びると体内時計がリセットされて、夜も眠りに付きやすく、朝も起きやすくなるという医者の話を聞いたので、それを実践していました。

ただこれは問題があって、そもそも起きる事ができないのでカーテンを開ける程度の日の光では暗いのです。

高照度光療法で光時計を使った

機械のちからを借りて、1万ルクスの光を出す時計を購入しました。これも医者の勧めで「値段は高いけど続ければ起きやすくなる」という話でした。

私が購入したのは光目覚まし時計の第一人者と言われる「ムーンムーン株式会社」が製造した「インティスクエア」という商品です。

値段はしましたけど子供のためですので思い切って買いました。

整体院でマッサージもした

低血圧を治療するのにマッサージが効果があるという事だったので補助的に整骨院にも通うようにしました。毎週1回マッサージを2ヶ月継続しました。

これは効果があったのかわかりません。血圧の上昇は結局は「自律神経」や「心臓のポンプ」や「筋肉」が影響しているので。

起立性調節障害が治療できた

2,3ヶ月経つ頃から朝起きれるようになったのは感動しました。

いままで朝早く起きれはするものの、立ち上がる事ができなかったのに、立ち上がってベッドを出てリビングに来る事ができたのです。

どれが原因で治ったという事は言えませんが、起立性調節障害を治療するためにあらゆることを取り組んできたのが効果があったのだと思います。

 

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