フリースクールを検討中、仕組みやその後を調べてみた

子供は今不登校支援学校に通っています。学校らしいところへ毎日登校するようになったので安堵しているものの、このままで良いのだろうかと思いました。

不登校むけの学校や、保健室登校では通常中学生が経験するであろう事を経験できません。すなわち学習時間が短い、協調して何かを作り上げたり、学校社会の中での秩序ある生活、多くの他人がいる環境が無いので、このまま遅れて大人になる事は社会に合流するのをより難しくしてしまう可能性があるという事です。

そこで、学校への復帰のためのフリースクールについて調べてみました。お金はかかるだろうと予想しますが子供のためを思えばです。私たちと同じようにフリースクールを検討している方、フリースクールってどうなんだろうと思ってる方の参考になれば。

そもそもフリースクールとは

フリースクールとは、何かしらの事情があるために学校へ通うことができない子どもたちが、学校の代わりに通う場所を指します。子どもたちの人生の再出発や復学を目標として、フリースクールは運営されています。

学校よりも個々に対する手厚いサポートが特徴で、心に不安を抱えた子どもたちの心の扉をそっとあけるような指導を行います。もちろん、学習面のサポートもしっかりとしているので、学力の差が付くような心配はございません。

フリースクールに通った結果、人生の再出発や復学に成功した子どもたちは数多くいます。今は指定された学校に通うという選択肢が正解という時代ではありません。様々な学びのスタイルの中に、フリースクールが含まれているのです。

フリースクールにはどんなタイプ(種類)があるの?

フリースクールにも特徴があるようです。大きく4つのタイプ。

1.学校復帰目標タイプ

学校復帰目標タイプとは、今まで通っていた中学校に再び通えるようになることを目標としているフリースクールを指します。勉強に遅れが出ないように、中学校と同じスピードで授業をすすめたり、卒業間近の子どもには、進路指導を行ったりします。学校復帰目標タイプのフリースクールの多くが、通学型であることがほとんどです。

目標として復学を掲げているフリースクールではありますが、子どもの気持ちの状態に合わせて、適切なケアを行ったり、場合によっては復学のタイミングを先送りする場合もあります。

2.自宅訪問タイプ

何かしらの事情で引きこもり状態になっている子どもの自宅へスタッフが出向き、勉強のサポートやコミュニケーションを取るタイプのフリースクールです。

自宅訪問のフリースクールを希望する子どもの多くが、過去に辛い経験をしたことがあったなどといったことから、心が繊細で傷つきやすい状態になっています。フリースクールに通う子どもの中でも、特に慎重に見守る必要があるといわれています。

自宅訪問タイプのフリースクールに通う子どもたちの目標の中に、復学するということも入っていますが、まずは通所型のフリースクールに行けるようになることが最初の目標となっているケースが多いです。

3.医療・専門家サポートタイプ

学習障害や発達障害などの、グレーな位置づけにあるといわれている障害を持っている子どもたちが、医療や専門家のアドバイスや援助を受けながら、フリースクールに通うというスタイルです。もちろん、学校の勉強に遅れを取らないように学習面のサポートも手厚いのが特徴です。

学習障害や発達障害などの一見すると特に問題がなさそうな子どもたちが、「言動がちょっと変わっている」といった理由だけで、いじめのターゲットにされ心に深い傷を負っているというケースは、少なくないといわれています。学習障害や発達障害に理解の乏しい子どもたちだからこそ起きてしまう問題の一つです。

医療・専門家サポートタイプの最大の特徴は、「個性を引き伸ばし、自信をつけさせる」ということです。子どもにとって何が誇れるのかを見つける手伝いをすることで、人生の再出発や復学を目標とします。

4.寮生活タイプ

親もとから離れて寮生活をするタイプのフリースクールもあります。何かしらの事情で親もとを離れたほうが良いと思われて入寮する子どももいれば、将来のことを考え、親から自立することを身につけるために入寮する子どももいたりと、寮生活を始める理由は様々です。

寮生活のあるフリースクールの多くが地方に拠点をかまえており、授業のカリキュラムの一環として自然に触れさせるといったようなものが含まれているのが特徴です。
寮生活タイプのフリースクールは、

再出発や復学といった目標を達成することはもちろんのこと、自立心や感受性・表現力といった人間の気持ちの部分での成長が期待できるといわれています。

フリースクールに行くのはどんな子ども、生徒?

1.ひきこもり・不登校

フリースクールに通っている子どもの多くは、学校になじめなかったりイジメを受けたりという理由で、ひきこもりや不登校になっていることがほとんどです。嫌な思いをする場所に毎日のように通学するのは辛いですよね。世間では、ひきこもりや不登校の子どもたちを、マイナスイメージに捉えがちですが、実際はそうではなく、学校という環境が通学のハードルを上げているのです。

ひきこもりや不登校になっている子どもたちの多くが、「このままじゃいけない」という気持ちを持っています。思春期という難しい年齢ということもあり、なかなか気持ちを表面に出すことがすくなく、何も考えていないのではないかと心配になる親御さんも多いかと思います。その状況を責めたり無理に聞き出すのではなく、少し離れた位置から見守ってあげることが、自立心への近道にもなるといわれているんですよ。

2.学習障害・発達障害を持っている

先ほどご紹介した、医療・専門家のサポートによるフリースクールに通う子どもたちのほとんどが、学習障害や発達障害を持っています。グレーゾーンといわれる障害だからこそ、しっかりとした専門的なケアが必要になります。

フリースクールが目指すのは再出発、復学

1.フリースクールは一時的な場所です

フリースクールの位置づけとしては、「人生の再出発」「学校への復学」を目標としています。基本的には長居する場所ではないということを認識しておく必要があります。もちろん、期限などの定めはありませんので、子どもたちのペースに合わせて目標設定を行っています。

2.再出発・復学のサポート

先ほどもご説明した通り、フリースクールは人生の再出発や復学をサポートすることに重点を置いています。そのため、普通の学校のスケジュールとは異なりますが、学習面や集団行動などの部分も遅れを取らないようにサポートするのが特徴です。

フリースクールに通うことになった理由は、子どもひとりひとりで違います。そのため、目標に向かうまでの進み方も異なります。「自分の子どもだけなんだか違う」といったことを感じる親御さんもいるかとおもいますが、フリースクールのスタッフが目標に到達できる一番の方法でサポートしていきますので、安心してお子さんを任せてください。

3.心のケア

フリースクールに通う子どもたちの多くが、心に深い傷を負っていたり、物事を考えすぎてしまうあまりにネガティブな気持ちになってしまうという背景を抱えています。再出発や復学を達成するためには、心のケアが一番最初に取り組まなくてはいけないともいわれているんです。ほとんどのフリースクールが、子どもたちの心のケアに重点を置いています。

4.社会生活に慣れる

再出発や復学に向けて、大切になってくるのが「社会生活」です。フリースクールに通う子どもたちの多くが、集団行動や自立心など社会で生きていく上で必要になる物事に対して、恐怖を感じていたりとネガティブなイメージを持っています。

この状態をそのままにしていると、せっかくフリースクールを卒業できたとしても、社会性の乏しい大人になってしまい、大きな困難が立ちはだかった時に挫折してしまうことが考えられます。

進学なども大切ですが、それ以上に大切なのが社会生活です。フリースクールでは、学業面と生活面の両立を目標にカリキュラムを組んでいます。

フリースクールでの生徒の一日の活動、流れ

どんな風に1日が過ぎていくのか。だらだら遊んでるだけ、という話も聞いたので調べてみました。

1.登校時間に間に合うように登校

フリースクールの登校時間は、学校と同じ時間帯に設定されているところがほとんどです。そのため、時間割の内容等は異なるものの、学校と同じような時間の流れで1日が進んでいきます。

2.午前中の授業内容

授業内容はフリースクールごとで異なりますが、高校進学に必要な学力を身に着ける科目の授業が組み込まれれていることがほとんどです。

子どもたちを巻き込んだような授業が展開されていることが多く、発言する力や提案する力を養うことも大切にしています。

フリースクールは学校とは違い、子ども一人一人の進捗状況や雰囲気を見ながら授業も進めていくので、理解度が深まりやすい学習スタイルになっていることが傾向として高くなっています。勉強を理解したことで、子ども自身の自信にもつながっていくといわれています。

3.お昼休み

お昼休みはクラスの仲間と一緒に食べます。スタッフが会話を円滑に進めてくれるようにサポートするので、コミュニケーションが苦手な子どもでも安心してお昼休みを楽しむことができます。

給食が用意されていないフリースクールが多いので、ご家庭でお弁当を用意することが必要になります。

何気ない会話をしている時間のようにも思われがちですが、フリースクールに通う子どもたちにとっては、お昼休みのコミュニケーションも大切なイベント事なのです。

4.午後の授業

午後の授業のカリキュラムは、勉強よりも人間性を豊かにするようなものが組まれていることが多い傾向にあります。

例えば、読書の時間や自主学習時間、グループワークなどといった集団行動の伴うものなどが用意されています。このカリキュラムの狙いは、自主性や社会性といった、私たちが社会で生きていく上でとても大切だといわれている部分を養うという目的があります。このような部分が学校には無いカリキュラム内容といわれています。

個性を大切にしたサポートを取り入れることによって、子どもたちの持つ良さをどんどんと引き伸ばすことへとつながっていきま
す。

5.放課後

放課後はすぐに帰宅する子どももいれば、フリースクールが用意したクラブ活動に参加する子どももいます。参加したい子どもだけが参加する仕組みになっており、強制ではありません。

また、高校進学を考えている子どもに対しては、進路指導や理解度の足りない部分の勉強の補講を行うこともあります。

フリースクールによって様々

今回挙げた一日の活動と流れについては、一般的といわれるフリースクールの一日になります。フリースクールによって教育方針が異なるため、ご家庭の方針と子どもにとって適しているかを確認してから申し込むことをおすすめします。

コミュニケーションの時間が多い

学校と異なる一番の部分が「コミュニケーションの時間」です。学校でも生徒や教師とのコミュニケーションの時間をとってはいますが、フリースクールはほぼ毎日のようにコミュニケーションの時間が設けられています。

そのため、おだやかな毎日を過ごすことができるメリットにつながっていくのです。

フリースクールに通うと義務教育(小・中学校)はどうなる?

→小卒、中卒になる。

1.子どもたちが持っているのは「教育を受ける権利」

多くの家庭が心配するのは、フリースクールに通うと義務教育はどうなるのかかとおもいます。実際のところはどうなのでしょうか。

まず初めに、多くの家庭が勘違いしていることが多いのが、「子どもに教育を受けさせるのは親の義務」ではないでしょうか。しかしそのようなことは一切なく、「子どもたちが教育を受ける権利」が義務であることをご存知でしたでしょうか。学びたいと意思を持つ子どもたちを尊重するのが、大人の責任なのです。

しかし、上記で説明したようなことがいわれていたとしても、学校に子どもを通わせない親は教育義務違反になるのではないかと、不安に感じている人も多いかと思います。この点も問題ないので安心してください。この記事を読んでいる多くのご家庭の方々は、「子どもが学校に通いたいけど、事情があって通えない」ではないでしょうか。通わせないのとは状況が違いますよね。

ご家庭の中には、負い目を感じていたりすることがあるかもしれませんが、家庭がネガティブな雰囲気になってしまうと、子どもにとってより一層悪影響です。「家族で目標を達成する」といった、ポジティブな考えが大切なのです。

2.学習内容はフリースクールでもカバーできます

フリースクールに通いながらでも、学校で教わるレベルの授業をカバーすることは可能です。高校進学をする子どもも半数以上います。苦手科目に関しては補講などのサポートが入るので安心できるかと思います。

多くの人が、「フリースクールは自由な場・遊びの場」というイメージを持っているのが現状です。ですが実際は、コミュニケーションと学力の両立を大切にした子どもたちの拠り所になっているのです。

3.多くの学校が出席扱いに

以前までは、フリースクールに対する認知度や理解度が低かったために、学校の出席には認められないということもありました。
しかし、最近ではフリースクールという形の学びも理解されるようになり始め、多くの学校がフリースクールに通うことで出席扱いにするように変化してきました。

フリースクールでの学習、勉強、高校進学はどうなる?

登校して皆と一緒に居るだけで精一杯、勉強や進学は難しいのではと思いましたが。

1.高校への進学指導をサポート

フリースクールでは、高校進学を視野に入れた進学指導のサポートを行っています。志望校や子どもの学力を考慮しながら、適切なアドバイスと補修などのサポートを行います。少人数制のため、子ども一人一人に手厚くサポートできるのが特徴となっています。

2.理解度に合わせた学習指導

学習に関しては理解度は個々に違います。わからない部分をそのままにしてしまうと、テストで点数が取れないのはもちろんのこと、苦手意識も根付いてくるという悪循環へと繋がっていきます。
子どもたちが学習に対してネガティブなイメージを持たないようにするためにも、子どもたちの理解度に合わせた学習指導を行うようにしています。

3.自宅学習のフォロー体制

フリースクールでの勉強だけでなく、自宅でも学習する習慣をつけさせる学習方法を取り入れています。宿題を渡したり、家族も一緒に巻き込むようなホームワークを実施しています。
フリースクールから帰宅後も勉強する習慣が身につけば、みるみるうちに学力がアップしていくに違いないありませんよね。

フリースクールに通うための費用相場はいくら

気になる費用についてです。義務教育の小・中学校なら無料なので、どれぐらい差があるか調べてみました。

1.フリースクールによって様々

フリースクールに通わせる費用は、フリースクールごとに違います。塾代くらいの感覚で通わせることのできるフリースクールもあれば、大学の学費に相当するような費用の高いフリースクールも存在します。

費用によってフリースクールの良し悪しを決めることはできません。子どもにとって過ごしやすい環境であるかが大切になります。フリースクールを選ぶ際は、必ず体験入学や個別相談などを利用するようにしましょう。

2.年間平均50万円前後

費用の幅の広いフリースクールではありますが、一般的な費用といわれているのが年間平均50万円前後です。こちらは授業料のみの金額だけであり、その他にかかる諸経費などトータルでみると決して安い金額ではありません。

しかし、子どもの一番多感な時期をネガティブな思い出のままで終わらせてしまうのはどうでしょうか。振り返りたくない思い出を作らせてしまうのは、誰も得をしませんよね。

子どもの将来の為を考えて、是非フリースクールを検討してみてください。費用面で不安な方は、フリースクールに関する相談窓口も用意されていますので、お気軽にお問い合わせください。

3.イベントのたびに出費あり

フリースクールはコミュニケーションを大切にするということもあり、校外学習などのイベントがスケジュールに多く含まれていることが多いです。その都度費用が発生するので、入学の際は念頭に入れておきましょう。

中学生がフリースクールに入れる条件は?

フリースクールに入れる条件などは特に定められていません。多くの子どもが、何かしらの事情で学校へ行けなくなった時に、人生の再出発や復学を目標に入学するのが一般的といわれています。

少しでもフリースクールが気になったら、まずはフリースクールの資料を取り寄せるなどしてみてください。ご家庭の方針や子どもが通いたくなるフリースクールがきっと見つかるはずです。

フリースクールに入るための手続きや流れ

手続きの流れを確認しておきました。

1.親向け説明会

フリースクールに子どもを入れようと考えているご家庭は、まず初めに親向けのフリースクールの説明会に参加します。ここでは、フリースクールがどのような位置づけとされている場所なのかなどの概要から、説明会を開いているフリースクールの教育方針などを説明してくれます。

この親向け説明に参加する家庭の半数以上が、子どもに関わることで悩み苦しんでいます。中には、親向け説明会を機会に家庭同士が親密になるというケースもあるそうですよ。

フリースクールについて一番理解する必要があるのは親です。まずはご家庭の中でフリースクールに関する不安や疑問を解決していくことが、子どもにとって良い環境のフリースクール選びにつながっていくのです。

2.個別相談会

親向け説明会のあとは、フリースクールのスタッフと親との個別相談会になります。この個別相談会では、子どもの状況や将来、現在不安に感じていることなどをしっかりとスタッフに伝えるようにしましょう。中には子どもとのコミュニケーションを取ることができず、状況把握ができていないというご家庭も珍しくありません。

そのようなことも包み隠さずスタッフに伝えることで、今までに気づくことのなかった新しい切り口での提案やアドバイスも生まれてくるかもしれませんよ。

3.子どもの体験入学

家庭内で子どもに勧めたいフリースクールが決まったら、子どもを体験入学させましょう。この体験入学の部分が一番のポイントになります。子どもが「また明日も行きたい!」と笑顔で言ってくれたら、フリースクール選びは成功と言えるでしょう。

体験入学の多くは、一緒に授業を受けたり、グループワークに参加したりと、すでに入学している子どもたちと同じカリキュラムをこなします。一日体験もあれば、一週間体験もあるなど、フリースクールによって様々です。

場合によっては、子どもとフリースクールのフィーリングが合わなくて「行きたくない」となったら、素直に受け入れるようにしましょう。一見するとワガママのように感じるかもしれませんが、子どもにとっては何かしらのサインなのかもしれません。

4.入学手続き

子どもも納得したうえで、フリースクールに入学をすることが決まったら、入学手続きが始まります。フリースクールは随時入学する人がいるので、途中から仲間入りすることは珍しいことではありません。

フリースクールに入学するには、何段階も順序を踏んで行く必要があります。フリースクール選びを焦ることは決してありません。時間をかけてゆっくりと、ミスマッチがないようにフリースクールを選ぶようにしましょう。

フリースクールから不登校を解消するコツ

あちこちのフリースクールでは子供を受け入れ、そして学校へ復学させる事に成功している事例がありました。その中で重要な部分を抜き出しています。

1.子どもに自信をつけさせる

フリースクールに通う子どもたちの多くが、自分自身に自信を持てていないといわれています。そしてほとんどが、学校の友達同士との関係性が上手くいかなかったり、いじめられた経験があるのです。過去に辛い経験をしてしまうと、自信の持てる物事であっても、どこかネガティブな気持ちが抜けなかったりしますよね。

フリースクールでは、子どものネガティブな気持ちをポジティブな気持ちへとシフトさせて、自信のある子どもへと成長させてくれます。

自信のついた子どもは、色々なことに挑戦したり、失敗しても「次はどうやったらうまくいくかな?」といった前向きな姿勢を示すようになります。そして次第に、学校へも通えるようなメンタル面へと成長していくのです。

2.夢や目標を設定する

ただ単に「フリースクールから学校へ復学しよう!」だけだと、目的も明確ではありませんし、なによりもざっくりすぎて心に響くものがありませんよね。

「高校進学を目標に学校へ復学しよう!」「将来、〇〇という職業に就くためにフリースクールで△△を学んで、最終的には学校へ復学しよう!」というように、夢や目標を明確に設定してあげることが、子どもにとっても分かりやすく目指しやすくなります。

夢や目標を設定しているのとしていないのでは、ヤル気がちがいますよね。早期復学を目指すご家庭にはおすすめの方法です。

3.体調不良も治る

フリースクールでは体調不良の子を受け入れている学校もあります。うちの子は睡眠障害に起立性調節障害などが起こっている状況です。

寮タイプの生活の中で改善していく事が報告されていました。体調がよくなれば朝7時に起きて中学に行く事もできる原動力になるはずと期待します。

フリースクールのメリットとデメリットについて

メリット

1.手厚い個別指導

フリースクールは学校のように人数が多い場所ではないので、子どもひとりひとりに対して手厚い指導を行うことができるのが特徴となっています。学校の先生では気づかないような細かい部分にも気づいてくれるので、子どものちょっとした変化にもとっさに対応することができます。

学習面においても、理解度に合わせた学習指導を行ってくれるので、わからないままの状態で勉強が進んでいく心配もありません。
子どもに対して手厚い個別指導を行いつづけることで、良い部分を引き出し自信をつけさせ、復学へのお手伝いをしています。

2.コミュニケーションの時間を大切にする

フリースクールでは学習の時間だけではなく、子どもたち同士やスタッフとのコミュニケーションの時間を大切にしています。子どもたち同士で意見を出し合ったり、時には譲り合ったりなどといったコミュニケーションに、柔軟に対応できるようになるためのカリキュラムが組まれています。

フリースクールに通う子どもの多くが、友達同士のコミュニケーションが上手に取れなくて、仲間はずれにされたり、いじめに遭ってしまって、引きこもりや不登校になっています。そのような境遇の子どもたちに必要なのは、学習よりもまずは人との関わり合い方なのです。

3.自分に合ったフリースクールを選べる

フリースクールは地域の指定された学校とは違い、自分の通いたいところを選択する自由があります。フリースクールごとにも教育方針が異なるので、自分に合ったフリースクールを選べるのは嬉しいですよね。

4.同じ境遇を持つ子どもが通っている

フリースクールに通っている子どもたちは、学校に行くことの出来ない何かしらの事情を抱えています。境遇が同じ子どもたちが集まる場所ですので、打ち明けられなかった自分の気持ちや、学校に対する思いなどを友達同士で共有し共感することができます。

子どもたち同士で自分の気持ちを打ち明けることで、気持ちの整理をすることができ、前向きな気持ちを持つことができるようになります。そうすることで、人生の再出発や復学がどんどんと近づいてくるのです。

デメリット

1.費用がかかる

フリースクールは任意的なものであるので、費用が掛かるのが特徴です。価格を抑えめにしたフリースクールもあれば、私立大学並みに費用の掛かるところまでと様々です。

他にも、校外学習などのイベントごとにお金が必要だったり、通学定期代も含まれます。フリースクールの多くは私服であることが多いので、服代も発生します。

何かにつけて費用が発生するのがデメリットの一つといわれています。しかし、愛するわが子の人生のためです。出費よりも子どものことを考えてあげましょう。

2.学校生活とギャップがある

人生の再出発や復学を目標としているフリースクールと学校では、カリキュラムが異なるのは仕方がありません。少人数制ということもあり、子どもひとりひとりにかける時間や指導内容も学校よりも密度の濃いものになっています。

そのため復学したときに、フリースクールとのギャップに驚いてしまう子どもも少なくありません。厳しいことをお伝えすると、学校はフリースクールよりも厳しい環境であることは忘れてはいけません。

このようなギャップを乗り越えられるように、フリースクールのスタッフがサポートを行います。最終的には、どんな場所へ出ても問題なく過ごすことの出来る人間への成長を目標としています。

3.通学に時間・お金がかかる場合が多い

フリースクールの数があまり多くないので、お住いの地域によっては通学時間にかなりの時間がかかる場合があります。毎日のことですので、あまり遠いフリースクールだと大変ですよね。他にも、通学定期代が高くなる原因にもなります。

4.学習時間が短い

フリースクールの学習時間は学校よりも短いです。帰宅の時間は学校と変わりませんが、学習の時間以外は、コミュニケーションなどの時間に充てられていることが多いのです。

「このような方針で大丈夫なの?」と、心配になるご家庭もあるかもしれませんが、フリースクールの一番の目標は、人生の再出発や復学です。

フリースクールに通う子どもたちは、コミュニケーション面で不安があったり失敗をした経験があるという背景を持っている為、学習を行いながらコミュニケーション面の強化を図っているのです。

もちろん、ワンランク上の学習指導も行っているフリースクールもありますので、確認することをおすすめします。

フリースクールを運営してるのはだれ?

運営者は誰なのか、公的な機関か、民間企業か、非営利団体なのか気になって調べました。

1.NPO法人による運営

NPO法人とは、利益を得ることを目的としていない社会貢献活動を行う組織のことを指します。多くのフリースクールはNPO法人が運営していることが多く、スタッフとボランティアによって運営されています。学校運営に必要な費用で運営されているので、フリースクールにかかる費用も安いのが特徴といわれています。

2.企業による運営

企業によって運営されているフリースクールは、NPO法人とは異なり利益を生み出すことを目的としています。NPO法人のフリースクールよりも割高なのが特徴です。そのため、様々なサービスを受けることができたり、普段では体験することの出来ない校外学習がカリキュラムに組まれていたりすることがあります。

費用面ならNPO法人のフリースクールがおすすめ

費用面を比較すると、NPO法人が運営するフリースクールのほうが安く抑えることができます。費用面に重点を置いてフリースクールを探すご家庭は、NPO法人が運営しているフリースクールを選ぶことをおすすめします。

ボランティアを採用することで人件費を抑えたりしていることが、費用を抑えられているポイントになっています。

費用負担の少ないフリースクールだからといって、手を抜いたりすることは一切ありませんので安心してくださいね。

+αの部分が強いのは企業経営のフリースクール

子どもに色々な体験をさせたいと考えているご家庭は、+αの多い企業が経営しているフリースクールをおすすめします。もちろんイベントごとに費用が発生することを忘れてはいけません。

また、母体が塾経営のフリースクールも多くあり、学習のエキスパートによる授業が受けられることもあるそうですよ。フリースクールから難関高校への進学を考えている人は、企業経営のフリースクールを検討されてみてはいかがでしょうか。

自分に合ったフリースクールの選び方

フリースクールは時代の変化とともに増えているので、選び方が難しいです。その中から子供に合ったフリースクールを探してあげたいですね。

1.教育方針

フリースクール選びの一番大切なところは、教育方針がご家庭に合っているかです。フリースクールによって、学習に力を入れているところもあれば、コミュニケーション面に重点を置いているところもあったりと様々です。

先ほどもご説明しましたが、フリースクール選びには何段階も経る必要があります。安易な考えで決めてしまっては、子どもにとってミスマッチが生じ、人生の再出発や復学の目標を達成できないまま、中学卒業を迎えてしまうかもしれません。家族の中で何度も話し合いの場を持ち、全員が納得するフリースクールを選びましょう。

2.費用面

フリースクールの費用も決して安いものではありません。比較的安いといわれているNPO法人のフリースクールでも、費用の平均が50万円といわれています。企業経営のフリースクールに関しては、私立大学の学費並みにかかることも少なくありません。

決して安くないフリースクールではありますが、引きこもりや不登校の子どもを成長させてくれる場所でもあります。費用面も大切ですが、まずは子どもに合ったフリースクールをさがしてみることをおすすめします。

3.フリースクールの雰囲気

フリースクールに通う子どもたちの雰囲気も入学前にチェックしておくことをおすすめします。コミュニケーション面に重点を置いているフリースクールであれば、休み時間に子ども同士でわいわいしていたりしますし、コミュニケーション面よりも学習に力を入れているフリースクールであれば、全体的に静かだったりと様々です。

子どもがどちらのほうが自分にとって居心地がいいと感じるかは、家庭内では子ども以外分からないことかと思います。子どもが通いたい!と思えるフリースクールを探すようにしましょう。

4.通学方法

フリースクールを選ぶ上で通学方法も大切なポイントになっていきます。フィーリングがぴったりなフリースクールがあったとしても、片道にかかる時間が非常に長かったら大変ですよね。

最近では、寮生活タイプのフリースクールもあるので、遠い場合は寮生活という選択肢もあります。また、スタッフが自宅へ訪問するタイプの訪問型のフリースクールを利用すれば、通学時間もかからずに済みますよね。子どもにとって負担の少ない通学ができるフリースクールを探すことが大切なのです。

5.一括資料請求の活用を

フリースクールを運営している企業に一括資料請求が出来るサービスがあるので、それを活用して取り寄せると良いでしょう。パンフレットがあれば見学に行く意欲がわく場合もあります。

寮のあるフリースクールとは?利用するのはどんな子供?

1.通学でフリースクールに通うのが難しい子ども

通学で通うのが難しい子どもとはどのような子どもを指すのでしょうか。

  • ひきこもりで家から出ない子ども
  • フリースクールが遠方にあるため通学が困難な子ども
  • 身体不自由などで通学が困難な子ども
  • 朝起きれない、体調が悪い

上記で挙げた以外にも様々な理由により、自宅からフリースクールへ通学するのが困難な子どもはいます。そのような子どもたちのフリースクールを選ぶうえでの選択肢の一つとして寮生活タイプのフリースクールがあるのです。

2.家族から自立するため

フリースクールへ通うのを機会に、社会性を身に着け、家族から自立することも目標に入れた子どもが、寮生活タイプのフリースクールを選択することも多いです。

今まで実家で当たり前のようにやってもらっていた、掃除・洗濯・炊事などは基本的に子どもたちが行います。このような生活を送るうちに自主性が身につき、自立した子どもへと変化していくのです。

また最近多いのが、親が子どもから離れることができないという問題です。子どもが寮生活を始めることにより、親側も子離れができるというメリットがあるんですよ。

3.環境を変えて生活をしたい

今までと変わらない自宅という環境を、フリースクールの寮へ移すことによって環境を変化させたいと考える子どもも、寮生活タイプのフリースクールを望むことが多いです。

特に多いのが、通っていた学校でいじめにあい、住んでいる地域にさえも居たくないというトラウマを抱えている子どもたちです。そのような境遇を持った子どもは、環境を変えることを強く望む傾向にあるといわれています。

「寮に入りたい」は、子どもなりのサインの可能性あり

子どもの方から寮生活タイプのフリースクールに行ってみたいと言ったら、その気持ちを大切にしてあげるようにしましょう。表面には出さないだけで、子どもなりに頑張ってみたいことが決まっているのかもしれません。

他のフリースクールと比較すると、生活費が余計にかかるので出費が大きいのが難点かと思いますが、子どもの意思を尊重することをおすすめします。

フリースクール卒業後の子供たちの進路や生活の実態とは

気になるのがココです。どれだけ日常生活に戻り、あるいは進路を決めるまでに持っていけるのか確認しました。

1.高校へ進学

フリースクールに通っている子どもたちの多くが、高校へ進学しています。高校進学を機会にフリースクールを離れ、普通の生活に戻る子どもがほとんどです。

高校進学を希望する子どもたちが多いことから、フリースクール側も学習面に力を入れる傾向になってきました。フリースクールが終わった後の放課後に補修を行ったり、進路指導をしたりと、親身になってくれます。

2.就職

フリースクールに通っている子どもの中には、就職を希望する子どももいます。フリースクールでは、就職を希望する子どもに対しても進路指導を行います。また、働きながら夜間高校へ通う子どもも少なくありません。

中卒であっても、負い目を感じる必要は一切ありません。自分らしく人生を歩むことが一番大切なのです。

状況によって様子を見ることもあります

フリースクールに通っている子どもの中には、人生の再出発に時間がかかりそうな子どもも少なくありません。そのような状況の場合は、フリースクールに通いながら様子を見ることがあります。もちろん、子どもの意見を一番に尊重するので、中学卒業を機会にフリースクールを抜けることも可能です。

フリースクール側が一番恐れているのは、せっかくフリースクールで身に着け始めた社会性をちょっとしたつまづきで、積み上げていたものを崩してしまうことです。

その結果、引きこもりになって社会から遠ざかる生活に戻ってしまうのです。そのようなことを避けるためにも、長期にわたって様子を見ることをおすすめすることがあります。

フリースクール出身という理由で制限されることはない

ご家庭の中には「フリースクール出身は、将来的に様々な制限があるのではないか」と、お考えをお思いの方もいるかと思います。結論から申し上げますと、そのようなことは一切ありません。

もし、フリースクール出身であることを周囲に言いたくなければいう必要はありません。また、フリースクールによっては、学校の出席扱いにカウントしてくれるところも多くあります。場所が少し違うだけで、しっかりと学習している事には変わりはありません。

もちろん就職にも影響ありません。企業側が見ているのは、「人柄」です。一緒に働きたいと思われる人に成長することが大切なのです。

まとめ

フリースクールでは、子どもの閉ざされた心をそっと開けてくれます。だんだんと解放され、気づいた時には、夢や希望にあふれる毎日へと変化してきていることに子どもへと成長しています。

お子さんのことでお悩みを抱えているご家庭は、是非一度フリースクールの説明会に参加してみると良いでしょう。何かしらのヒントが隠されているかもしれませんよ。

 

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