通信制高校を卒業してすぐ就職するのは全体の25%前後となっています。
一般的に通信制高校からの就職は不利、難しいと言われています。なので4人に1人は就職という道へ進むようです。
その理由をお伝えするとともに、入学前の判断基準、入学後にすべきこと、どうすれば就職出来るかをお伝えしていきます。
通信制高校からの就職が不利になる理由
通信制高校は未だに世間からは「落ちこぼれの学校」と見られています。
中には次のような生徒もいるのですが。
- 大学受験に専念するため必要な科目だけ履修できる通信制高校に入学したい
- 専門学校で学べるスキルを先取りして通信制高校で学びたい
- スポーツや芸能活動に専念するために通信制高校に
- 外国在住だが日本の高校を卒業したいから
実際問題として通信制高校に通う多くの生徒は、「不登校」や「集団行動に難」「体調の問題」や「精神面の問題」を抱えている事が多いです。
あるいは中学で素行不良や成績が悪く行ける高校が無かったという生徒も。
自由な校風、個性を活かす校風にあこがれて通信制高校を目指す生徒はまだ少数と言えます。
そのようなイメージが先行している中での就職となると、企業側の立場に立ってみましょう。
企業が採用したい人材のイメージ
企業はボランティアじゃありません。利益を出して社会に貢献し社員にお金を支払う役目があります。
なので就職して欲しい人材に対しては次のような事を求めます。
- 元気で明るくハキハキした人材
- 何らかの技能、スキル、語学に優れている人材
- 毎日会社に通って真面目に仕事が出来ること
- 体調が良いこと、メンタルが良いこと
要はしっかり通勤して一定の仕事量をこなしてくれる人に就職して欲しい訳です。
会社はお金を稼がないと倒産しちゃいますからね。
通信制高校、というだけで「あっ(察し)」となる
以上のことから厳しいようですが通信制高校というだけで「この方は何かしらマイナス面があるのかもしれない」と思われてしまう事もあります。
そうならないためにはどうすれば良いか、それもお伝えしていきます。
通信制高校に入学する前にどう判断すればよいか
まず、まだ中学生でこれから通信制高校を検討している方。
現時点では出来れば公立や私立の普通の高等学校に通うことをお勧めします。偏差値を落として入学試験をクリア出来れば入学出来る可能性があります。
または担任の先生に推薦を出してもらえないか聞いてみましょう。(不登校で欠席日数が30日を超えると難しいですが。)
どうしても行く高校が無い場合は仕方がないです。
うちも底辺のヤンキー公立高校に行くぐらいなら通信制高校にしよう、ということで決めましたし。
通信制高校からの就職を不利にしないためにすべきこと
通信制高校から就職を不利にしないためには5つポイントがあります。
2.高卒までの過ごし方で会社にPRする
3.インターンシップを活用する
4.就職実績のある通信制高校を選ぶ
5.面接でのPR
1.高卒後に専門学校や短大・大学に行く
専門・短大・四年制大学に通う事は高校生時代の努力の賜物だと思います。
加えて専門的な科目を履修、修得するわけですから企業の人事側の見る目も変わります。
「この子は通信制高校から努力して大学に行ったんだな、結構頑張る子なのかもしれない」
「この子は通信制高校から専門学校でスキルを磨いてきたなら戦力になるかもしれない」
このように思って貰える事でしょう。
通信制高校からの就職を不利にしないために「進学」は1つの選択肢となります。
2.高卒までの過ごし方で会社にPRする
さて、高校でいかに勉学に励んだかを示すためには高校の成績は勿論ですが、資格を取得する事も挙げられます。
英検、漢検、パソコン、情報通信、etc
自分が就職したい業界と親和性がある資格を保有すると有利になります。企業側も努力を認めてくれるでしょう。
中学で不登校だった子は毎日高校に通う事です。ちゃんと通ってる事は重要です。体力や精神面での企業側の不安を払拭する材料となります。
3.インターンシップを活用する
インターンシップは何かというと、在学中に会社で働かせてもらう制度の事です。
この制度は生徒にも企業にもメリットがあります。
生徒はこの会社で働きたいと思えるかどうか判断できます。
企業はこの生徒を採用したいか否かを判断できます。
双方が相思相愛なら採用、入社希望となり、高卒と同時にその会社への就職が決まるのです。
インターンシップを活用して自分がどんな人間なのか、会社に貢献出来るのかをアピール出来るという訳ですね。
通信制高校からの就職でも不利になる面は全くありません。
4.就職実績のある通信制高校を選ぶ
高卒からすぐ就職を考えるなら、就職実績のある通信制高校を選ぶこともオススメです。
就職に強い通信制高校とは
就職に強い通信制高校といえば次の2つの面から探すと良いと思います。
- 高校のコースの中に「専門コース」や「社会人養成コース」のような就職向けコースがある
- 高校からの推薦で就職できる、就職の実績が豊富、就職支援の厚みがある
通信制高校から就職も目指せる高校をピックアップしました。
クラーク記念国際高等学校
コースが豊富で何でもあり将来なりたい職業に親しい授業が受けられます。
語学、クリエイティブ、IT、デザイン、児童教育、福祉、スポーツ、etc
飛鳥未来高等学校
ここは就職に対する支援やコースはありませんが、専門学校への進学率が高いです。
グループ校に専門学校があるため、そこ経由での就職の道が開けます。
第一学院高等学校
「デジタルクリエイティブクラス」「社会人基礎力縫製クラス」など就職を目指したい方むけです。
就職258名(H28)という実績も豊富です。
ルネサンス高等学校
就職サポート力あり。生徒の企業見学を支援したり、履歴書・面接指導も勿論ある。
進学やフリーター以外の就職者の率は39%と高い(平均25%前後なので)
勇志国際高等学校
どんな支援をしているかは聞き忘れたけど校舎に行ったら「◯◯株式会社内定」の張り紙がたくさんありました。
進学やフリーター以外の正社員就職率は30%でした。
あずさ第一高等学校
高校に通いながら専門学校で学べる資格を目指せるコースがあります。
美容・ファッション・自動車・調理・情報。
(参考)通信制高校選びに以下のサービスで一括資料請求ができます
通信制高校から就職活動と、面接で何を話す
通信制高校から就職するにはまずは職員室に来ている求人票を見てみましょう。すでにこの高校から採用した実績のある企業が求人を出してる場合があります。
高校の推薦で面接をして内定が決まればこれが一番確実な就職活動と言えます。
推薦枠で就職が決まらないとどうなるか?
求人誌や求人サイトを閲覧して一般求人を自分で探して、自分で応募エントリーして就職活動をすることになります。
この際ほかの高校生と同じラインに立って筆記試験、面接をクリアする必要があるので一段と難しくなるでしょう。
通信制高校での就職面接での重要ポイント
面接で最も重要なことは「元気」「明るい」「ハキハキ」「自信がある」「姿勢」「服装」
このような事です。
別に何が出来るかとか、どんなスキルがあるか、なんて高校生に求めていません。
毎日会社に来て仕事に励めるか、先輩社員の言う事を聞いて学ぶ意欲があるか、会社という集団の場に馴染めるか、挨拶が出来るか、体調は問題が無いか
このようなポイントです。
通信制高校からの就職まとめ
高校3年間てあっという間です。気づいたら就職しなきゃな年になってることもあります。
だからこそ、入学の時点で進路を考えておかないと。ダラダラ、ユルユル過ごしてたら進学も就職も出来ずにフリーターや無職になります。
通信制高校卒からのフリーター無職は20%前後居ます。そんな人生が嫌なら今日から意識を変えていきましょう。