子供が不登校になってしまい長い期間親子でとても大変でした。中学に行かずに市の支援教室に通うことが出来るようになり(出席扱いになった)ありがたいと感じています。

このように不登校の子供や生徒には自治体が何かしら対策や支援を行っている場合があることがわかりました。(これは中学の担任の先生から聞いてわかったことです)なので世の中には担任からの助言もなく適切な不登校対策が出来ずにおられる親御さんもいるかもしれません。まずは学校に聞いてみて、あるいはホームページ等でそういった施設や教室やカウンセラーが居ないか調べてみることをお勧めします。

また国としてどういった対策を打ち出しているのか調べてみました。以下のことがわかったので簡単にまとめています。

国として不登校への対策は?

文部科学省の不登校対応をまずはご確認を。

国では、不登校について5つの視点から対応に当たっています。

1つめは将来の社会的自立に向けた支援で、この問題の解決の目標を将来的な社会的自立に定め、心の問題に限らず進路の問題としても認識し、進路形成のための学習支援、情報提供などを積極的に行っています。

2つめは連携ネットワークによる支援で、様々な問題を抱えた子供に応じたきめ細やかな支援を目指しています。必要としている支援を見極め、適切な支援と多様な学習の場を提供、社会的自立を見越し進路の選択肢を広げるために、学校だけでなく地域や家庭で密な連携をとれるよう協力をうながしています。

この他に社会的自立のための学校教育の意義と役割、当該生徒への積極的な働きかけや関わりの重要性保護者の役割と家庭への支援といった視点から対応に当たっているようです。

これらの視点をベースに各種具体的で物理的な施策を行っています。

国としての不登校児に対する施策

①教育支援センターの整備

適応指導教室とも言われ、長期欠席をしている生徒を対象に自治体ごとの公的な施設に部屋を用意、本籍校への復帰を目標として学習支援を行っている教室です。指導員はほとんどが元教師です。

うちの子が通っていた教室もこちらの分類だと思います。中学生だけでなく不登校の小学生も一同に同じ教室で過ごしていました。

②SSN

スクーリングサポートネットワークの略で、学校へ行けない生徒を支援する事業のことです。訪問学習やスクールカウンセラーといった直接的な支援、フリースクールなどのNPOとの連携などのことで、学校へ行けず悩んでいる生徒の問題を個々や学校だけの問題では無く社会の中の学校教育の問題として考え、地域も交えた取り組みを行っています。

これらは私達は活用することがありませんでした。全国にスクーリングサポートセンターは約400ヶ所ある様子ですが最寄りに無かったです。あなたの学区内にあるかチェックしてみてください。

③出席扱いの措置

在籍校への登校が困難な場合でも、学校外の機関で指導などを受け一定要件を満たすと、教室で授業を受けなくとも出席扱いを受けることができます。

出席日数が足りないが故の留年を防ぎ、学校へ行けないことで次へのステップにつまづいてしまわないための措置です。高等学校においては不登校からの中退といったケースを防ぐことにも繋がり、引きこもりなどの社会的問題を防ぐことにも繋がっています。

登校は10時で下校は14時頃でしたがそれでも出席扱いになっていました。ただし中学のテストに関しては放課後に学校に戻って行ってそれで成績を付けてもらっていました。

学校の不登校対策

不登校対策は各学校ごとに多少の違いはありますが、欠席が気になる段階からの早い対応による未然防止、教室へ入れない子供のための校内での居場所の確保、一人で悩まず相談できるはけ口のためのスクールカウンセラー設置などを行っている学校もあります。

うちの子が通っていた中学ではスクールカウンセラーは居ませんでしたが担任の協力や、保健室登校などでしばらくはしのげていました。

教室への参加困難から不登校にならないよう、また教室復帰のための前段階として学校に来れるよう自習できる環境を確保、細かなケアができるよう人員をつけて不登校対策に当たっていることが多いです。

不登校の親として感じていること

不登校の親としてはいろいろな事を考えてしまいます。私の子供は中学生でしたので、まず高校に行けるのかどうか、そしてその先の未来。

学校には行けなかったけど支援教室には通えた‥という事から支援教室の存在はとてもありがたく今後もこの制度が拡充するといいなと思いました。支援教室で学ぶ事は殆ど自学自習なので学校のカリキュラムと同等の授業を受けることは出来ません。先生は存在していますが1教室に3人ぐらいがいて全ての授業を見ている(といっても質問に対して答えるようなスタイル)感じです。学区内で不登校の中学生5人、小学生5人ぐらいの教室でしたので、そこに人材を配置するのは難しいのだろうと思います。

出席日数が少ない事は高校進学のデメリットになります(出席・欠席日数と進学の記事参照)ので、出席扱いになることは不登校の直接的な改善にはなりませんが助かりました。不登校ということは本人の自己肯定感(セルフイメージ)が低く自信を失い続けている状況ですので出席出来ているという事実は少しずつでも自信につながると思います。

高校においては出席日数を見ないで学力だけで入学の判断材料になってくれればなぁと思いました。