不登校のお子さんを持つ親御さん。とても苦労していることでしょう。
次のように感じている親も多いです。
・この子の未来はどうなるのか
・学校へも戻れない、進学しても不登校が続く
・引きこもりになって友達を失うのでは
・将来仕事につけるのか、自立できるのか
様々な想いと失望、戸惑い、諦め、なども感じてる親もいるかもしれません。うちの嫁さんもそのように感じていたようです。
ひとこと。
大丈夫、不登校なんて問題ないっす
いまの教育環境で平気な顔して学校に行けてるほうが珍しいんです。
小学校に通って、周りと同じように優劣もなく平等に扱われ過ごしてきたのに。
中学から部活が始まって半ば強制的に朝早起きして夕方暗くなるまで勉強と部活やってヘトヘトで帰ってきて。テストで周りと比較されて自分の成績に失望して。
かと思ったら受験が始まって。ついさっきまで一緒に遊んでたのに受験・受験・・いい高校に入らないと、いい大学に行けなくて、いい大学に入らないと、いい会社に就職できない。
そのレールに乗れなかったらもう落ちこぼれ、負け組。
夢を追いかけろ、夢を、目標を持て、と学校は言うけれど、結局勉強していい高校に入れってことなんでしょ?
義務教育を終えて中学を卒業したら高校に行かなきゃいけない?なんで? なんで高校行かなきゃいけないの?そもそもなんで中学に通学しなきゃいけないの?説明できますか?
社会全体で、教育システム全体で子供をいじめてると思いません?
そんな中で平気な顔して学校に行けるのなんて、ある種の天才かどうにもおバカな子ぐらいですよ。
思春期で、敏感で、身体も変化して、心もついていくのに必死。痛みを感じやすいのが普通です。みんな学校なんて行きたくないのが当たり前なんですよ。そんな中で今までの人生の環境、生活環境、親の関わり、遺伝、自律神経、メンタルが弱いと耐えられなくて不登校になるの。当然じゃないですか。
だから「不登校なんて普通なんだ」「大丈夫、問題ない!」て思うことです。
親の内なる心って、子供に届きますよ。
案外、親が「大丈夫大丈夫、なんとかなるって!」「不登校になったのか、おまえ普通だったんだな!」「学校なんか行けてる方が変態なんだ」ぐらいで思ってた方がいいです。
それで子供も気が楽になって不登校が解決したって子もいるんです。
親は好きな事をやらせよう
私も反省して残念な事があるのですが、それは中学3年間部活漬けになっていたことです。これのせいで子供の好きなことや興味があることが全くできなかった。
土日返上で部活をやっていたので、そんなことやる暇が無い。部活が好きだから本人はそれでいいと言ってましたし、学校の部活は強制力があるので何も疑問に思わなかったでしょう。
親子で旅行に行ったり子供の興味がある事にチャレンジしたり、世間に目を向けて情報を仕入れたり、学校以外の社会勉強をさせられなかったのが非常に残念に思っています。
これを言うと反対する人もいるのはわかってるんですけど。部活をほどよくやってるぐらいならもっと違う人生になったかも、と思うのです。
親と子と一緒に趣味をやろう
だから、これからの子供の時間は好きなことをやらせたいと思っています。不登校の親として好きな事、興味がある事をさせることが改善に繋がると聞いたことがあります。
絵を描くのが好き、楽器を演奏するのが好き、旅行が好き、ファッションが好き、買い物、動物、花、山、海、川、農業、パソコン、etc
子供は何にでも興味を示しチャレンジしてきたはずです。もちろん嫌いな事もあるから、それはやらなくていい。
好きなことをやっていれば、それが社会との接点にもなります。自分と同年代の人や、年上の人、大人たちの人脈が出来たり、人として成長できるチャンスも増えます。
実際、ウチの子供は物作りが好きです。工作とか手芸とかデザインとか。私はそういうのは得意ではありませんが時間を削って一緒に趣味をやったりします。
子供と親の時間を共有することです。親子の距離があるご家庭もあることでしょう。子どもとの時間と場所を共にしてください。親の愛情が子供に伝わり、感謝の気持ちが芽生え、行動にうつすパワーを与えるきっかけになりますよ。
人生はなんとかなる
人生はいつからでも逆転できるって、私はそう思っています。私は30歳にして無職を経験しています。けど、そこから本当にやりたい仕事を見つけて、結婚もして、充実した人生です。
たとえばいま話題のユーチューバーっていますよね。
言っちゃあなんですが、いままで社会の底辺で苦労してた人や音楽活動でロクに飯も食えてなかった人たちが注目を浴びて、人生を大きく変化させてます。
ユーチューバーになれって言ってるわけじゃないですよ。インターネット全盛の時代、何かしら特技や好きなことを突き詰めてる子の方が、将来それが役に立つってこともあるんです。中途半端に勉強できるより絶対こっちの方がいいです。
勉強ができなかった子がそれで飯を食える時代なんです。好きなことを育てることがそのまま将来役に立つ時代なんで、大学行かなくても、高校卒業できなくても、なんとかなるって。
だって東証一部上場企業が倒産して社員がリストラされる時代です。いい大学、いい会社いけば一生安泰なんてのは高度成長期のベビーブーマー世代が言ってるまやかしです。騙されちゃいけませんよ。
不登校の親が覚悟をすること
不登校の親は覚悟しとくと気が楽になります。なにを?それは自分が最後まで面倒を見るということです。
その覚悟ができれば、気持ちが楽になります。この子が駄目でもまぁ飯ぐらいは食わせてやるか、ぐらいで思っておけば。
二十歳になるまでは、そんな感じで忍耐強く様子をみて見守ってあげればいいんですよ。
いい人格を養い、道徳心を育てよう
不登校の子供は、なにかとワガママで、自分勝手で、周りに感謝の気持ちが少なくて、いわば小学生のクソガキみたいなものです。(不登校でも勉強ができて分別つく子は別ですけど)
人格と道徳心を育てるのって小さいうちは難しいです。20代後半ぐらいで気付けばマシな方です。
でも勉強できて一流大卒でもゴミみたいなやつって沢山います。それに比べたら勉強できなくて高卒の資格すらなくたって、人に迷惑をかけない、人にやさしくできる子に育てた方がいいですよ。
いい人格、道徳心をもった子が大人になれば人から好かれ、縁に恵まれ、チャンスも増えます。不登校の親として出来ることは一生懸命学校に行かせる事じゃないです。
学校なんか行かなくたっていいんですよ。体調が悪いなら治すこと優先で、体調が悪くないのに不登校なら、その理由を解いてあげればいいです。行きたくないなら無理して行かせない。好きなことをやらせるってことですね。
せめて高卒の資格は与えたい?
私の子供は中3で不登校になって公立も私立高校も無理だと言われてから、将来は専門学校で楽器を補修する勉強がしたいと言い出しました。
専門学校に通うためには高卒の資格が必要です。今から通える高校は通信制高校ぐらいしかありません。通信制高校なら通学パターンが選べて、自宅学習メインで高卒の資格をもらえます。
学校の行事(体育祭、文化祭、コーラス、学級委員、修学旅行)が嫌いなうちの子みたいな場合でも問題ありません。
せめて高卒の資格ぐらいは、と考えるなら通信制高校を選択肢に入れてみるとよいでしょう。授業料もそう高くないので将来の選択肢を残すために高卒にしておく人は多いです。
途中で駄目になるかもしれないけど、不登校の親としてそれぐらいは覚悟しておけば大丈夫です。