中学生の子供の高校の進路を考えた時にいろんな難しい言葉が出てきたので整理しようと思いました。

ここでは「通信制・定時制・全日制・単位制・学年制」これらの言葉の意味を整理しています。

で、僕の理解だと次の図のように考えております。

まず高校には「全日制」か「通信制」か「定時制」というのがあります。

その中に「学年制」「単位制」があるイメージです。枠の大きさは主流の方を大きくしています。

「通信制高校」を全国探しましたが図のように「単位制」しか採用していないように思います。その中には「全日型」といって全日制高校のように週何日か登校するタイプのものもあれば、基本的に「ネット学習型」、というタイプもあります。

全日制と通信制と定時制の違い

図を見ていただいて一番大きい3つの枠の違いについてのまとめです。

①全日制とは
全日制は一般的な高校、といって私達がイメージするふつうの学校のことです。
毎日5~6時間、週5日といったように基本的に毎日学校に通うタイプの学校です。最もポピュラーなタイプであり、第3学年終了時に卒業が認められます。

②通信制とは
通信制は自宅での自主学習を基本とし、年数回のスクーリング(登校)とレポートをこなすタイプの学校です。
様々な事情で毎日学校に通うことが難しい生徒向けと言え、普通の学校に比べて科目が多く、なかには専門的な資格が取得できる学校もあります。

③定時制とは
定時制とは学校によって朝間部、昼夜部、夜間部の3通りがあり、基本的に毎日学校に通うことにはなりますが、昼間は働いて夜は学校など様々な通い方をする生徒がいます。
朝・昼・夜のいずれかに通い学習時間が短いので4年で卒業を目指す形ですが3年間に詰め込んで卒業する人もいます。通信制のように不登校の生徒を受け入れていたり働きながら、という人が多いです。

学年制と単位制の違い

学年制は学年ごとに必要な単位を取得しないと進級できない

これは1~3年など学年の区切りの中で、各学年ごとに取らなければならない単位が決まっています。例えば1年生のうちに35単位などの決まった数があれば、これをきちんと納めることで、次の学年に進級することができます。

反対に出席日数や授業、テストの点数などが足りず単位を落としてしまうと1年間が無駄になります。次の学年に上がることはできず、留年をすることになります。1からまた同じことを繰り返さなければなりません。

単位制は卒業までに必要な単位を取れば良い

単位制は「学年」という概念が無く「◯年生」といった言い方をしませんし、留年もありません。卒業までに必要な74単位を取得すればよいのです。

極端なことを言えば1年目に取得する単位が0でも構わないという事です。2年目、3年目に苦労する事になりますが。3年間で74単位取れないと卒業できないのでもう1年やるか、諦めるか‥という事になりますね。

学年制は決まったペース、単位制は自己管理で問題が起きることがある

学年制は出席と授業、テストを決まった通りにこなし、合格点をとっていれば問題無く卒業できます。しかし平均したペースでこれをこなしていかなければならないので、サボりがちであったり、病気や怪我でやむおえず長期欠席を強いられると留年になる可能性も。

単位制では自分の配分で単位取得に励むことができますが、自己管理がなっていないと落とし穴に落ちやすいです。3年間やってきたのに最後の最後で単位が足りず、もう1年‥なんてこともありますから、しっかり計画を立てて学習に臨むことが大切です。