今日は高卒認定試験について調べてみました。
高卒認定試験とは正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」です。
要約すると高卒と同じぐらいの学力があることを認めてくれる試験です。
文部科学省https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
以前は大検と呼ばれていたものです。
大検(大学入学資格検定)は試験のことで文部科学省が実施していたものです。名前が変わって高卒認定試験になったと思えばOKです。
高卒認定試験でまず大事なポイントを1つ
それは「高校卒業」の資格を得られる訳ではないという事です。
例えば就職活動やバイトの応募のときに「高卒」とは書けない事になります。
高卒の資格を得るためには高校の授業に出て単位を取得しないといけません。履歴書の資格欄には高卒認定と記述できる事になります。
高卒認定試験では資格が得られる
大学や短大や、専門学校を受験する資格が得られる、という事です。
試験に受かれば大学に行けるわけですね。学歴の欄に高卒は書けないけど最終学歴の大卒は書けるという事でしょうか。これなら就職活動で不利になる事はない気がします。
他には国家資格の受験資格が得られたり。公務員試験や国家試験を受験することができるようになります。
多くの方がこの制度を利用しています。主に中卒の方、高校中退をした方などです。目的は専門や大学進学のためや、就職のためが多い様子です。
例えば中卒で手に職も無く就職が出来ない、保育士や美容師など専門学校に通いたいといった形。
また現役の高校生でも欠席が多く単位が取れてない等の理由で、せめて高卒認定は取ろうとして試験を受ける方も居ます。中卒後に高校へ行かず自学自習で高卒認定試験を受ける方もいます。
高卒認定試験に合格定員はありません
一定の基準に達した者に与えられます。毎年人数が決まっているといった事はありません。
高校の単位として認めてもらえるケースも
高卒認定試験で特定の教科を受験して合格すれば、それを高校の単位として認めてもらえるケースがあります。
例えば高校で欠席が多くなってしまい国語の単位が履修できなかった時などに国語を受験する人も居ます。ただし高校の単位を与えるかどうかは学校長の判断になりますので、受験する前に学校とよく相談する事です。
高卒認定試験の実施日
現在は年に2回の試験が実施されています。毎年8月と11月のようです。
文部科学省のページを確認すれば受験案内が掲載されていますよ。
受験案内の配布開始日(自治体の教育委員会にて)、出願期間(2週間程度)、試験日(2日間)、結果通知などが併記されていますのでご確認を。
文科省の高卒認定試験ツイッターからも情報が取れるので参考(https://twitter.com/k_shiken)
高卒認定試験の科目について
6教科を14の科目に分類します。
その14科目のうち8科目~10科目を受験します。
①国語(必須)
②数学(必須)
③英語(必須)
④世界史(必須) 日本史/地理から1つ
⑤公民は現代社会/倫理及び政治経済から1つ
⑥理科は、科学と人間生活/物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎から2つまたは3つ
出題範囲等ですが、現在の高校の学習指導要領の教科書に基づいて出題されます。
ということは高校1年~3年まで幅広く出題されるということでしょう。
受験科目は免除ができる
高校で既に単位を取得している科目については受験を免除してもらう事ができます。
また、1度の受験で全ての科目に合格する必要がありません。
1度受験して合格した科目はいつまでも有効なので次以降の受験では免除とする事ができます。
例えば年に2回の試験があるので1回目に5教科受けて、2回めに3教科受けるといった事ができます。あるいは翌年以降にまわす方もいます。
合格の基準や難易度
8科目~10科目を合格すれば高卒認定の資格が得られます。テストはマークシート形式で100点満点中の40~50点程度がボーダーラインと噂されている。
高認予備校という民間のスクールがある
自主学習で高卒認定試験を受ける方も勿論いますが、高認予備校という学校(塾にようなもの)に通って効率よく学習する事も可能。
調べた範囲で有名なところをピックアップ。
・中央高等学院 → 中央国際高等学校の指定サポート校。サポート校コース、高卒認定コースがある。
・第一学院高認予備校 → 第一学院高等学校という通信制高校のグループで、高卒認定に特化。
・トライ式高等学院 → 通信制高校ではなくサポート校。高卒認定コースがある
・ECC高認学院 ECCジュニアで有名。ECC学園高等学校という通信制高校のグループで高卒認定に特化。
それぞれの高認予備校の資料請求はズバットを使って一括でパンフレットの取り寄せができる。