不登校になってしまった中3の子供がいます。高校は入りたいという事で通信制高校を探して、最寄駅にわせがく高等学校という通信制高校があるということでパンフレットを取り寄せました。
その時に調べた事(コース、学費、評判など)をメモとして残しています。
わせがく高等学校は通信制高校
「わせがく」という名前が付いている通り、早稲田予備校という大学受験の大手予備校の早稲田学園が運営する通信制高校です。
学校教育法で定められた高校という事で卒業すれば「高卒」の資格を得る事ができます。
わせがく高等学校の教育方針
私は高校を調べるときに毎回教育方針や理念を確認しています。わせがく高等学校は3つ「自由」「個性」「夢育」と記載あり。
・自由
「自由」って言っちゃってるけど大丈夫かなと思ったのですが。何でもやっていいとか、誰かに迷惑かけていいとか、そういう物ではありません。責任を伴う自由を理解すること。そして個人としての独立を目指すこととしています。人間として立派になり子供の力を付ける点は共感です。
・個性
個性も大事です。これからの時代は個性が生きる力になるはずです。通信制高校に行く子は一般的に見れば不登校になった子など、平均より以下かもしれない。でも平均でも職を得るのが難しい時代、必要とされ居場所を見つけるために個性を磨いてほしいと私も思っています。
・夢育
「夢育」これも共感です。私は大人になっても夢を持ち続け叶えていく事が大事だと思っていますし、その姿を子供に見せる事も大事です。将来の夢を育て実現に向けて行動することを教えているようです。
わせがく高等学校の教育方針は私個人としては気に入りました。
わせがく高等学校の学習のスタイル
多彩なコースが用意されている通信制高校ですが、わせがく高等学校はシンプルです。
・全日型(週5日登校)
・通学型(週2日登校)
・自学型(自宅学習と年間12日の登校)
この3つとなっています。
全日型
全日型は一般的な高校と同じように朝登校して夕方帰宅するというのを週5日通学するスタイルです。決められた授業を同級生たちと共に教室で受けます。昼食や放課後のサークル活動もあります。普通に毎日登校を頑張りたいという方におすすめ。
通学型
通学型は週に2日だけ登校するスタイルで、中学からの復習と高校の授業を行っています。こちらはなかなか登校できない生徒や、遠距離で毎日通うのが難しい子におすすめ。
自学型
自学型は自宅での学習メインで考えている方、登校が出来ない方、社会人の方むけのコースですね。もちろん高卒資格を取れるようになっています。年間12日の必ず登校日があります(スクーリングと呼ぶものです)
わせがく高等学校だからこそのメリット
大学進学を考えている子には早稲田予備校の授業料無料の優待制度があります。(条件あり)
この制度を目的に入学する生徒も多いことでしょう。
通学キャンパスについて
わせがく高等学校は本校は千葉県の香取郡多古町にあります。その他、以下のキャンパスが用意されています。
柏・勝田台・西船橋・稲毛海岸・東京・川越・所沢・水戸・古河・太田
こうしてみると関東に集中していますね。
何人いるんだろう
募集要項によると1年次の募集定員が480人となっています。11キャンパスあるので、1つのキャンパスで1学年43人ぐらいと予想します。
今まで調べた他の通信制高校ですと平均60人なので少人数だと言えます。
資料によれば学年の中の1クラスは12名程度のようです。
わせがく高等学校のの部活の存在
子供は部活をやりたいと言います。その都度、高校は勉強をしに行く所で、部活はそれに付随するものだと言っています。高校を決めるのに部活を優先順位1位に持ってきてはいけないと。
将来その道のプロフェッショナルを目指す子なら良いのですが、そうじゃない場合。部活はたんなる趣味でしかありません。趣味のために高校に行くのは本末転倒だと思っているので。
さて、わせがく高等学校には非常に多くの部活があります。各キャンパス毎、また年度によっても異なるようです。
クッキング、軽音、ボランティア、マルチメディア、将棋、茶道、美術、文芸、イラスト、演劇、家庭科、プラモデル、映画研究、写真、芸術、書道、釣り、落語、国技研究、ゲーム研究、パソコン
めちゃくちゃ多い!それになかったとしても自分がやりたい部活があれば自分で作る事も出来るようです。
行事へ参加しなきゃいけないの?
通信制高校でも「行事」があり、それらに参加することで単位が取得できるようになっています。行事は高校によって異なります。
行事が苦手な生徒でもクリアできるような簡単な行事で単位が取れる高校もあれば、参加必須な行事があったりなど様々です。
うちの子は修学旅行とかの行事が嫌い(何故だ?)なので、その点を気にしている様子でした。
わせがく高等学校の行事は次のような物がありました。
参加の任意性は記載が無くわかりませんでした。週5日登校の全日型を選んだ場合は全部参加必須なのだろうと思います。
週2や通信型の場合は任意参加で単位は他のスクーリング等で取っていくと想像します。
わせがく高等学校の卒業率・退学率
親として気になる点かと思います。この高校に入学した生徒のどれぐらいが途中で退学してしまのか。
これはパンフレットに記載がありました。卒業率は98.9%です。おお、クラーク高校よりも0.9%高い。
100人いれば99人が卒業できる数字なので、これは非常に高いのではないでしょうか。中学校で不登校だった子が高校でしっかり単位を取得して卒業出来ているのはこの高校の指導の賜物でしょう。
ちなみに不登校改善率という数字が出ていて「81.7%」となっています。中学校で不登校だった子がわせがく高校に通う事が出来るようになったと見えます。
進学大学実績
早稲田、明治、青山、立教、中央、法政なども入っています。
わせがく高等学校を卒業した後の進路、進路決定率
進路決定率とは卒業した人のうち、大学・短大・専門・就職の進路が決まった率を表す数字です。
病気や療養、アルバイトなどは除いた数字ですが、88%という数字が出ていました。(全日型卒業生対象)
ということなので、もちろんこの数字は年度によって異なりますし、通信型を含めればもうちょっと下がる気もしますが。
進路の割合
進路の割合が明確にグラフで出ていました。この数字を出している高校は珍しいので自信があるのでしょう。
大学・短大 38.3%
専門学校 35.9%
就職 11.3%
その他 14.5%
となっていました。その他というのはフリーター、アルバイト、病気療養、大学浪人が当てはまると思います。
わせがく高等学校の学費
募集要項を確認すると「入学金は無し」となっていました。それ以外の学費に含まれる物を整理。
一般的なモデル例として以下のようになっています。
単位登録料+施設設備費+補修費=87万円
・通学型(週2日)
同上=53万4000円
・自学型(通信制)
単位登録料+施設設備費=26万4000円
このほか、積立金(教科書代や行事等)で毎月1万1000円かかります。自学型は3000円。
※国の就学支援金を利用可能。基本額が12万円程度。家庭収入により1.5倍、2倍、2.5倍加算あり。
全日型としては私立高校や通信制高校では平均的な学費かと思います。自学型も平均的な学費ですね。
わせがく高等学校に入学するには?偏差値は?
わせがく高校では募集人員が決まっています。他の通信制高校では定員が無い所が多いですが。
1年次480名(前期100名、後期380名)
入学するには出願書類を出します。願書、受験料振込、写真、中学校の調査書です。
選抜は面接と書類選考ですね。なので試験や偏差値というものはありません。通信制高校なので余程のことが無い限り落ちる事はないでしょう。
まずは資料請求を行ってパンフレットと募集要項を確認することです。
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わせがく高校の評判を調べてみた
在校生の評判や口コミはなかなか見られませんでした。元教員らしき方の評判が見つかりました。教員の労働条件はあまりよくなかったようですが、生徒にとってはメリットのある学校という話です。
わせがく高校まとめ
まとめると通信制高校としては平均的なスタイルのように見えます。最大にして最強のメリットは「早稲田予備校」に低価格で入れるという点です。
不登校だけど大学進学を目指したいお子さんにとっては非常に価値のある学校だと思いました。うちの子は大学進学は目指していない様なので他の高校も見てみようという話になりました。